暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica20-Dインターミドルの猛者〜DUEL〜
[6/8]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
う。なら、そのプロ意識に敬意を表して、手加減はほんのり風味のままでやろう」
「・・・それで構いませんわ」
若干不満げなヴィクトーリアだけど、今の自分の状況が判っていることでルミナの申し出を素直に受けた。ヴィクトーリアは浅く呼吸を繰り返しつつ、両肩を小さく回す。そのたびに少し顔が引き攣るのは痛みを覚えてるからでしょうね。
「いつ・・・」
床に突き刺さる仕込み柄を手にして、魔力刃を解除して本体へと連結させ直すヴィクトーリア。指の骨にヒビが入ってる右手で取ったってことでルミナが「マジで大丈夫?」って心配するけど、ヴィクトーリアは「問題ありませんわ」と辛そうな表情で答えた。
「参りますわ・・・!」
左手だけで“ブロイエ・トロンベ”を携え、リング端から中央に立つルミナの元へと歩き出す。ルミナは自分から仕掛けるつもりはないようで、ヴィクトーリアの準備が整うまで仁王立ち。
「百式・・・!」
ヴィクトーリアは足元にベルカ魔法陣が展開して、“ブロイエ・トロンベ”の石突部分を突き立てた。彼女から膨大な魔力が吹き上がり、リング全体に電撃が迸る。
「神雷!」
直後にとんでもない雷撃が拡散してルミナを飲み込んだ。武装隊はもちろん、騎士団の下位騎士でも出せないような強烈な雷撃に、わたしとルシルとトリシュは「おお!」って拍手。んで、ヴィヴィオ達は呆然。ひょっとしたら来年のインターミドルでヴィクトーリアと闘うかもしれないっていう考えと、どう攻略しようかって考えでいっぱいなのかも。
「さすがのルミナさんも感電のクラッシュエミュレートくれぇは食らってんだろ・・・?」
ハリーも固唾を飲む中、収まり始めた砂塵の中に佇むルミナとヴィクトーリアの姿を視認。ルミナが「おおぅ、体が痺れて動きにくい・・・」って、ハリーの言うとおり感電のクラッシュエミュレートを受けて、全身ビクビクしてる。ライフも2500ポイントも減ってるし。
「今が好機・・・!」
ヴィクトーリアがルミナの元へと駆け出し、左手1つで携える“ブロイエ・トロンベ”を振りかぶり、「九式・霞!」と電撃を纏う斧刃による薙ぎ払いを繰り出した。ルミナは反応は出来てるんだけど、動きがのろい。やっぱ運動機能麻痺のクラッシュエミュレートはキツイか・・・。
「ぐぅ・・・!」
ギリギリで腕によるガードが間に合ったルミナだけど、踏ん張りきれずに薙ぎ払われた。受身も取れずにビタン!と床に叩き付けられて、ダウン判定になる。ライフもさらに300ポイントも減った。まぁそれでもまだ1万以上のライフを残してるけど。
「お嬢! 時間もそんなに残ってねぇぞ! ライフ的にはお前が負けてんだから、さっきの雷撃を連発しろ!」
「無茶を言わないでちょうだい。連発できたら苦労はしませんわ
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ