暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica20-Dインターミドルの猛者〜DUEL〜
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ミナが僅かによろけたところにヴィクトーリアの刺突の追撃が迫る。

「今の一撃のお代を払っておくよ」

突き出された放電する魔力刃をルミナはガシッと鷲掴んで、ダメージを負いながら仕込み柄を握るヴィクトーリアの右手の指に「ふんっ!」左拳を打ち込んだ。

「ぐっ・・・!」

ヴィクトーリアの表情が苦悶に歪み、右手が握っている仕込み柄から離れた。仕込み柄はルミナの手に渡り、ヴィクトーリアはルミナから距離を取ろうとした。

「はい、逃がさない」

――ゲヴァルト・ツム・アインシュトルツ――

ルミナが左足でヴィクトーリアの左肩に踵落としを打ち下ろして、彼女をそのまま地面にうつ伏せで叩きつけ、間髪入れずに追撃で蹴り上げた。蹴っ飛ばされたヴィクトーリアはリングアウト。受けたダメージは2500ポイント。ついでにルミナに殴られた右手の指4本(親指除く)の骨折、両肩打撲っていうクラッシュエミュレート。もう右手で何かを握ることは、この4分間1ラウンド中にはないと見て良い。

「お嬢さま! ・・・一撃による4桁のダメージなど、初めて見ました・・・!」

ダールグリュン家のヴィクトーリア専属執事、エドガーが顔を蒼くして呻いた。都市本戦でも、どれだけ攻撃を受けても必ず3桁ダメージに押さえていたヴィクトーリア。それがルミナの攻撃で容易く4桁ダメージだからな〜。仕方がないとはいえ、ショックでしょうに。

「返すよ、コレ」

そう言ってルミナは仕込み柄を、ヴィクトーリアが立ち上がって戻ってくるであろうリングの端に放り投げた。ヴィクトーリアは立ち上がろうと動いてるけど、両肩の打撲が効いてるようですぐには立ち上がれそうにない。

「何やってんだ、お嬢! お前、こんな簡単に終わるようなもんじゃねぇだろうが!」

ハリーの叱咤激励が飛ぶ。ヴィヴィオ達がわたし達大人組をチラッと見てきて、その意味を察したわたしは「ヴィクトーリアを応援してあげて♪」って微笑み返した。するとヴィヴィオ達も「ヴィクターさん、頑張れー!」って応援し始めた。

「あれ!? ここでヴィクトーリアの応援!? 私は!?」

「ルミナに応援なんて要らないっしょ〜」

「今のところ、君が敵役だぞ〜」

「そういうわけです、ルミナ。敵役らしく散ってください」

「酷い!」

がっくり肩を落として落ち込むルミナを余所に、ヴィヴィオ達の応援に応えるようにヴィクトーリアは立ち上がって、“ブロイエ・トロンベ”を杖代わりにしてリングへと戻ってきた。リングアウトカウントは・・・いいや。そんなつまらない勝敗の着け方はしたくない。

「ヴィクトーリア。両腕が動かしにくいなら、ルシルに治癒かけてもらう?」

「いえ。それはルール違反ですので。このままで続行ですわ」

「そ
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