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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica20-Dインターミドルの猛者〜DUEL〜
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としたが、ルミナは自ら“レッドホーク”を自身の上半身に巻き付かせるように回転しつつ、空中に留まったままハリーの元へと接近した。
「っ・・・!!」
――ガンフレイム――
ハリーが咄嗟に発動できたのは火炎砲。ルミナはそれをまともに受けるが、爆炎の中から回転したまま飛び出してきて、フリーな下半身――右足による打ち下ろしの蹴りを繰り出した。まともに受けても防御をしても確実に残りライフを削られるであろうハリーは、「おらぁぁぁッ!」右拳の一撃で迎撃した。
「上手い」
「うん。回避はもう出来ない距離だったし、ほぼ無意味な防御に魔力を回すくらいなら攻撃に全振りした方がダメージも軽減できる」
トリシュの言うように、ハリーは300ポイントのダメージだけで済んだ。対するルミナは80ポイントのダメージを受け、ハリーともどもクラッシュエミュレートを受けた。ハリーは骨折、ルミナは打撲。
「つぅ・・・!」
右手の骨折にハリーが涙を浮かべるが、戦意はなお衰えない。当然だ、それくらいで折れていたら都市本戦にまで上り詰められるわけがない。
「へへ。ルミナさんの宣言した
一撃
(
フィニッシュブロー
)
、迎撃させてもらったっス・・・!」
「うん、驚いた。打撲も食らっちゃうし。残り時間は・・・50秒弱か。それなら今度こそ、次の一撃で沈めてあげる・・・!」
何重にも硬く巻き付いている“レッドホーク”を力ずくで引き千切り、“レッドホーク”の影響で至近距離に立つハリーへと容赦ない右ストレートを繰り出すが、ハリーは直感でも働いたのかギリギリで顔を逸らせて躱した。
「おおおおおおおおおッ!!」
――ブラックホーク――
1歩と踏み込み、腰を捻り回転運動を加えた左ストレートを繰り出すハリー。だがその予備動作にルミナも合わせて沈み込むように腰を落としつつ、僅かに前進しての「デーモン・アプゲショッセン」と、かつて行った特騎隊メンバーでの模擬戦時にミヤビを一撃で沈めた、あのカウンターストレートを打ち込んだ。魔法ではなく純粋な技であるのが恐ろしい。
「ぶ・・・っ!?」
ハリーがものすごい勢いで殴り飛ばされ、たまたま俺の元へと吹っ飛んできたから「よっと」と抱きとめる。今の一撃でハリーは3万4千ポイントのダメージと、内臓損傷のクラッシュエミュレートを受けたため、すぐに「クラッシュエミュレートを解除!」させた。
「いってぇ・・・」
「「「リーダー!」」」
「ありがとうっス、ルシルさん。ひとりで立てます」
フラリと俺の腕の中から離れたハリーは、駆け寄ってきた妹分たちへ「負けちまった、たはは・・・」と苦笑い。そしてヴィクトーリアの視線に気付き、「お前の防御力でも防げねぇぞ、今の」とアドバイスした。
「ええ、そう
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