暁 〜小説投稿サイト〜
龍天使の羽撃き
09
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

ズガァン! という振動がヴォジャノーイを揺らした。

後方からだった。

「熱源反応なし…!? 実弾かっ…!」

幸いアームドアーマーDEに阻まれ、本体へダメージ無しなのがヴォジャノーイにとって救いだった。

続いて二射、三射。

スペリオルとの鍔迫り合いの最中、カンヘルが揺れる。

「出し惜しみできる相手じゃねぇなっ…!」

ヴォジャノーイがコンソールを操作する。

[ T R Y I N G system are you ready ? ]

「行くぞカンヘェェェェェェエル!」

ヴォジャノーイがコンソールに拳を叩き付けた瞬間、カンヘルを中心に力場が発生した。

『もう使うのか…!』

カンヘルの装甲が開いてゆく。

露出した内部フレームが純白の光を放ち、外装が赤く染まる。

さらにはフレームが燃えるように青い炎さえ吹き散らかす。

「お前ら相手に手加減とかしてられるか!」

ヴォジャノーイは二振のGNソードXを腰にマウントし、両手をフリーにした。

『NT-D、トランザム、ナイトロとか勝てるか!?』

カンヘルが瞬間移動もかくやという早さで地表近くで体勢を立て直したインカーネイトストライクに接近、ぶん殴った。

インカーネイトが再び月面に落ちる。

「ふはは!ふはははは! 遅い! 遅すぎるぞ!」

ヴォジャノーイは哄笑しながら、ブルーローズを蹴飛ばした。

『卑怯ですよアスハ君!』

「リアルネーム禁止だオラァ!」

12本のソードビットが全方位からスペリオルを襲う。

『きゃぁっ!?』

『アリス!』

ビットの一つが銃弾に弾かれた。

「芋スナみーつけ!」

アームドアーマーDEの先端が赤でも青でも白でもない光を纏う。

「トライング・ツインバスター!」

二つの光条が螺旋を描きながら一つになり、月面を焦がす。

シノンは迫り来る光条に、咄嗟にケルディムを上昇させた。

『どうして!? マズルフラッシュは無かったはずなのに!』

「何の為にアリスの『全方位』をビットで覆ったと思ってやがる」

『そんな!? 人間の認識を越えてるわ!?』

アームドアーマーDEを飛び上がったケルディムへ向けた。

メガランチャーをギリギリでよけるケルディム。

「それが出来るんだよぉ! トライングシステムならなぁ!」

『ヴォジャノーイ! 君この前それで熱だして学校休んだだろ!』

『皆! 耐えるんだ! 灯俊のアレは長くは持たない!』

「リアルネーム禁止だって言ってんだろうが桐ケ谷コックローチ!」

バルカンをインカーネイトに向けて乱射。

「それで! 新人さんの近接能力の程はどうなんだ!」

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ