提督、里帰りする。その6
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そう言ってチラリと様子を見れば、金剛はスケベな笑いを浮かべているし、陸奥は赤くなりながらもチラチラこっちを見ている。俺の方もさっきからのエロい挑発のせいでムスコがウォームアップを始めてるんだ。
「ふうううぅぅぅぅ……少し熱いわね」
暑がりの加賀が湯船に浸かりながらそんな事をこぼす。
「湯気が立ち上り易いように熱めの湯加減にしてあるんだとさ。呼吸する事でもラドンを体内に吸収しやすくする為らしい」
だから湯船に浸かりながら深呼吸するといい、という事らしい。だけどな金剛、
「いっぱい吸えばいいってモンでもないと思うぞ?」
「ふえっ!?」
すーはーすーはー、としきりに呼吸をしていた金剛が、俺に突っ込まれてビクリ、と身体を震わせる。
「だ、だって……ホルモンの分泌を促すって聞いたから」
「アホか、ガキなんて物は授かり物だぞ?出来る時には出来るし出来ない時には出来ねぇもんだ」
ううぅ〜……と唸りながらいじけている金剛をぐっと抱き寄せ、唇を奪う。
「それに、今お前に前線を抜けられると困るんだ。頼りにしてんだぜ?筆頭秘書艦殿」
「あうぅ……は、ハイデス……」
金剛の顔が真っ赤なのは、熱い湯船のせいだけじゃないだろう。他の奴等も皆赤くなってのぼせそうな顔をしている。……何となく、俺も恥ずかしくなってきたぞ。
風呂から上がって部屋に戻ると、夕食の支度がしてあった。部屋は別々だが、ご飯は一緒に食べると言ってあったので7人分ちゃんと準備してある。
「って、おいおい青葉、こんな所までカメラ持ってきたのか?」
青葉の肩にはカメラを入れるケースが掛けられていた。
「当然ですよ!この旅行の記録係ですからね、青葉は!」
「……そのやる気を普段の業務に出せばいいのに」
加賀の辛辣な一言が胸に刺さったのか、うぐぅと唸りながら胸を抑える青葉。
「さぁさ、コントやってねぇで食おうぜ」
お互いにグラスにビールを注ぎ、
「乾杯!」
カチャン、と打ち鳴らして身内だけの宴会が始まった。料理は地元の食材を活かしたご馳走が並ぶ。昼間にもウニは食ったが、晩に食ってもまた美味い。他の連中も飲めや歌えのどんちゃん騒ぎで、楽しい夜だ。
〜数時間後〜
「それでは司令、青葉達はそろそろ部屋に戻りますね!」
「おう!おやすみ〜」
青葉・秋雲・山風の3人が居なくなると、部屋の中には俺と嫁艦の3人だけになる。
「darling、そろそろいいんじゃないデスか?」
トロンとした甘えるような声色で、金剛がしなだれかかってきた。
「ん〜?なにがだ」
解っているが、すっとぼけてみる。
「解ってるクセにぃ、白々しいデス
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