第七章 C.D.の計略
戦いの行き先
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これまでの仮面ライダー電王は
久遠レイカにかざしたライダーパスを元に過去へと飛んだ良太郎たち
そこで見たのは、剣崎達と天王路の戦いの結末。
そしてそれを眺める久遠レイカ自身の姿だった。
だが、その久遠レイカは謎の仮面ライダーへと変身し、良太郎たちに襲い掛かってきた。
久遠レイカだった何者か。
その何者かの必殺の一撃であわや相打ちかというところで、彼らを救い出したのは蒔風だった。
敵のライダーの名前は、ファウスト
それだけを明かし、時の砂漠にて会話を終える蒔風。
だが、帰ろうという彼に、良太郎は質問を投げかけた――――
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「・・・・なに?」
「だからさ、君はどうやってここに来たの?」
野上良太郎は再度問う。
蒔風は確かにマスターパスを持つ。
それはいい。
久遠レイカに会いに行くということは、「EARTH」の病室に行ったのだから彼が知っていてもおかしくはない。
それもいい。
そして彼女にライダーパスをかざせばあの日付が出るのだろう。
彼はそれを元にここに来た。
そう、そこまではいい。
良太郎も、そこまではわかる。
だが、納得いかないのはその先だ、
彼はいかにして時を超えてあの場所に現れることが出来たのだ?
「君は、時の列車を持っていない。パスだけだよね。どうやってきたの?」
「・・・・」
「答えて」
次第に口調に険が出てくる良太郎。
それに対し「あー」とか「うー」とか言いながら肩や頭を捻る蒔風。
だが、しばらくして頭を掻き、振り返る。
「そこ聞く?」
「知りたいね」
「・・・・あーくっそ!!ここでばれるかチクショー!」
まいったよ、とでも言わんばかりに腕を広げてそんなことを叫ぶ蒔風。
いや、もし彼の推測が正しければ、彼は――――
「そう、お察しの通りだ。俺は蒔風舜じゃない」
「やっぱり―――」
「お、おい良太郎!こいつがイマジンだってのか!?」
「その通りだよモモタロス。俺は確かに、お前らの敵になりうるイマジンだ」
半信半疑気味に良太郎に聞くモモタロスだが、その返答は蒔風本人から来た。
彼が半信半疑で聞いたというのにも、理由がある。
モモタロスはイマジンを臭いでかぎ分ける。
犬か何かか?と思われそうなものだが、事実だ。
彼は理屈を抜きにして、本能だとかそういった部分でイマジンの存在を感知することが出来るのだ。
これまでの戦いにも、この感知能力ともいえる彼の力には結構助
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