第七章 C.D.の計略
戦いの行き先
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は時折、自身の姿のモチーフになった「童話」を元にした能力を得ることがある。
このゴートイマジンのモチーフとなったのは「三匹ヤギのがんがらどん」である。
主人公はがん、がら、どんという名の、三匹の山羊。
彼らは大中小、というような体の大きさの山羊たちだ。
渓谷にかかる橋を渡ろうとする小山羊を悪魔が食べてしまおうとするも、山羊は「後から来る山羊の方が大きくて食べごたえがある」と悪魔をやり過ごす。
次に来た山羊も同じことを言い、欲張った悪魔は大きな山羊を食べようと襲い掛かるも、橋から突き落とされて谷に真っ逆さま。
大きい山羊を食べたかった悪魔は、自身より強い山羊を相手にして負けてしまったのだ。
そして、三匹は無事に渓谷を超えましたとさ、という話。
この話から得た、ゴートイマジンの能力。
とどのつまり、こいつは「出会う度に強くなる」のだ。
よって、この必殺技の攻防の先に、電王へと軍配が上がることはない。
先の戦いで、見たところでは電王とファウストの必殺技は同程度の威力だった。
ならば、今回はファウストのほうが強くなっている、というのは当然のこと。
如何にフルチャージ同士のぶつかり合いとはいえ、電王のほうが不利なのは必然。
だが、良太郎は知ってか知らずかそれを乗り越えると言って駆けたのだ。
この男がそうする、といった以上は
「ああああぁァアアア!!」
必ず、それを実行する。
決して揺らがぬ、固い信念を持ってそれを実行するのだ。
とはいえ
相手の一撃を受け、何とか左に逸らして前進したものの、代償は大きい。
大きすぎる。
武器の刀身は砕けて使い物にならない。
しかも、そうまでして逸らしたにもかかわらず、その衝撃で体勢は大きく崩れた。
逸らしたとは言う物の、電王自身は弾かれたような感覚を味わっていた。
左側に逸らし、対して自身は反時計回りに回転し、左脚を踏み込んだ。
今の電王は、さらに右足を前へと踏み出している。
身体は右に傾き、それを支えるために右手は地面に付いた。
倒れ込みそうな姿勢だが、その傾きを利用して前に進んでいるようだ。
おそらくは二、三歩で体制は整うだろう。
もしかしたらその間にもう一度フルチャージを実行し、ライダーキックくらいはブチかませるかもしれない。
何度かの戦闘でこちらの方が強くなっているとはいえ、まともに一撃を喰らえばこちらの動きは封じられる。
そこから倒れるまで何度も喰らうか、メチャクチャにフルチャージしてとんでもない一撃をかまされる。
(確かに!!)
そして、仮面ライダーファウストは内心でそれを肯定する。
もしこのままであれば、あの男はその通りにし、モモタ
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