第七章 C.D.の計略
戦いの行き先
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と、そこでファウストが口を開く。
「さて、お前の必殺技はあれだ。その刃が飛び出して俺を切り裂くんだろ?」
「おう、自分のやられ方がよくわかってんじゃねーか」
電王、お前の技はよく知っている。
まるでそう言うかの如く、宣言をしてくるファウスト。
たいして、それがどうしたと豪語する電王。
それを踏まえて、ファウストは自身の武器を強く握りしめた。
「ハッ!!」
バシュウ!!と、ファウストの槍の先端が柄の部分から離脱した。
ブォンと振られて地面に切り込みを入れるが、そんなことをしなくてもわかっている。
――――リーチは、あっちの方が段違いで長い。
「お前と戦うのはもう少し後だと思ってたからな!!このタイミングってのはちとビビったが、問題はねぇ!!お前を倒して、その力を旦那のとこに持ってくぜ!!」
「良太郎!!」
『いくよ、モモタロス!!』
《《full charge》》
鳴動する、二人のフルチャージ。
エナジーが電光のように走り、各々の武器の先端へと向かっていく。
これで終わらせる。
その意思が、ありありと見て取れるほどの光がそこには蓄えられていた。
先に動いたのは、ファウストだった。
ブォン、と振られた槍が、真っ直ぐに電王へと向けられる。
そして、電王はまるでその槍に突き刺されに向かうかの如く突っ込んでいった。
「ハハッ!!何が行くよだ。お前らがいくら力を合わせたところで、強力な個にはかなわない!!力を合わせるだのなんだの言ったところで、十把一絡げのお前らじゃあの力にゃあ及ばねぇのさ!!」
『そんなことはない!!僕は、どんな敵にも負けなかった!!みんなが、モモタロスがいたから!!』
「おうよ良太郎!!見せてやろうぜ!!オレ達のクライマックス!!」
その言葉を最後に、ファウストの刃が電王へと迫った。
フルチャージされたエネルギーが電撃のように爆ぜ散り、まっすぐに突っ込んできたファウストの必殺技「ドリルホーンブラスト」がその胸に迫る。
その切っ先を、電王は刃の面で受けた。
ガバチィ!!と凄まじい音と閃光がして、電王の上半身がその光の中に消える。
が、ファウストはその手応えから感じ取っていた。
(やれてないな)
そう、電王はまだやられていない。
面で受けた瞬間に、左へとそらし、いなす。
だがその衝撃は尋常のものではない。
電王のもつデンガッシャーソードの赤い刀身が、その一撃で粉々に砕け散ってしまったほどに。
ここで明かすことになるが、ファウストの正体は「ゴートイマジン」である。
固有の能力は先にも述べた「変身」だが、それをは別にイマジンに
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