第七章 C.D.の計略
戦いの行き先
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もさらに早く、蒔風の放った圧水砲が胸を打った。
到底水とは思えない、鉄球か何かが叩き込まれたかのような衝撃が胸を打ち、電王のフォームの中でも随一の耐久力を持つアックスフォームが吹き飛んだ。
「グゥ・・・・!!」
『キンタロス!!大丈夫!!?』
「ああ、心配あらへん・・・しかし、まるで蒔風やな!!」
「はっ、さっきも言ったろキンタロス。俺は蒔風だっての。まるでとかそっくりとかそういうんじゃないの!!」
ドパン!!と、さらに追撃をはなってくる蒔風。
電王の姿が水流に呑まれ、水煙に見えなくなる。
が、直後にその中から黄金の斧が飛び出して来た。
ブン投げられました、と言わんばかりの回転をしながら、それは蒔風へと一直線に伸び
「はっ!!」
ガキン!と、横に振るわれた「麒麟」の一太刀で弾かれてしまう。
「オイオイ、そいつまで使えんのかよ」
『ますます舜だね・・・』
水煙が晴れた先。
そこにいたのは、斧を投げた姿勢のキンタロスと、武器を構えた電王ソードフォーム。
しかし、斧を投げつけることができたとはいえ、隣のキンタロスは肩で息をして体力の消耗が激しい。
それはつまり、良太郎の体力もかなり限界に近付いているということだ。
イマジン憑依による電王のフォームチェンジの戦闘。
それに慣れてきた彼らは、その疲労ダメージをイマジンが引き受けて離脱するまでできるようにはなっていた。
だが、それにも限度はある。
事実、これ以上のダメージは戦闘続行不可能になることを、モモタロスも良太郎も悟っていた。
「じゃあ冷静に攻めてくるかって?いやいや、お前に限ってそれはないよな?モモタロス」
「おう。わかってんじゃねーか。いいか?俺は最初から最後まで、徹底的にクライマックスだ!!」
そう言って、蒔風へと突っ込んでいく電王。
それに対し、圧水砲で迎撃する蒔風。
しかしこともあろうに電王は、真っ向から圧水砲に剣を振り上げ
「ッオラァッ!!」
それをぶった切って、突っ込んできたではないか。
「うっそマジかよ!?」
「驚いてる暇ぁねぇぞ!!」
ブォン!と振るわれる剣を、蒔風はファウストへと姿を戻して回避する。
槍をトン、と肩にかけ「これはだめか」と肩をすくめる。
「スクエアのときはこれだけで十分に仕留めたんだがな。さすがに手のうち知ってるやつ相手だとやりにくいか」
そう言って、ライダーパスを取り出すファウスト。
必殺技を繰り出そうと、ベルトにセタッチさせてフルチャージを発動させる。
それに対して電王もまた、フルチャージをして武器へとエネルギーを充填する。
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