第七章 C.D.の計略
戦いの行き先
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りにも自然で、あまりにも当然とした滑らかな動きだった。
目の前でそれだけの戦闘準備をしたというのに、良太郎に戦闘を意識させなかったのだ――――
「これが俺のもとの姿。つっても、契約した奴から奪った奴だけどな」
実体化したイマジン。
ということは、契約者の人間は時間を奪われすでにこの世にはいない。
「さて、こうなっちまったらお前を逃がせねぇ。ここで終わらせてもらう。変身」
「良太郎!!」
《lance foam》と、変身音が聞こえたのと同時に、デンライナーからキンタロスが思い切りライダーベルトを投げた。
同時に、紫の光がベルトと共に良太郎へと飛びつくように憑依する。
剛力の彼が投げたベルトは、良太郎へと駆けだした敵ライダーよりも早く彼のもとへと到達し、憑依したリュウタロスが即座にベルトにパスをセタッチさせた。
「変身!!」
《gun foam》
仮面ライダー電王ガンフォームへと変身し、その銃身で槍の振り下ろしを受け止める。
ギリギリと火花を散りながら鍔迫り合い、そこから足の力を抜いて踊るように後退しながら銃撃を放つ電王。
それを受けて、体勢を崩しながらも地面に槍をつっかえ棒のように刺して体勢整え、さらには槍を振り回してエネルギー弾を弾き飛ばす新たな敵。
そう、彼の名は
彼自身が言った、この仮面ライダーは
「仮面ライダーファウスト。無幻の世界からの誘いだ」
槍を手に、軽く振るいながら向かってくるファウスト。
それに向かって、さらに銃撃を放つ電王。
戦いが始まった。
十一人目の仮面ライダー。
名前はファウスト。
その名はまるで、自らに実体は無いというかの如く―――――
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「よっ!はっ!えいッ!!」
「はは、当たらないねぇ!!」
仮面ライダー電王ガンフォームの銃撃を、槍を使って弾き飛ばしながら接近してくるファウスト。
それを、時の砂漠を駆けながら撃ち、相手と一致の距離を保とうとする電王。
しかし、相手のほうが早い。
ダンっ!!と一歩を強く踏み込み、一気に懐にまで入ってくる仮面ライダーファウスト。
ヒュンヒュンと、まるで鞭か何かのようにしなりながら刃が振るわれる。
それを、ブレイクダンスか何かのような動きで回避し、転がって更に距離を取る電王。
しかも、その回転運動のさなかにも銃撃を放つので、ファイストは一時とはいえ追撃が出来なくなる。
「良太郎!こいつ全然当たってくんない!!ムカつく!!」
「じゃあもっと近づいて来いよ!!」
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