暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第七章 C.D.の計略
戦いの行き先
[11/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
た。

その姿は変身していた久遠レイカや蒔風、その他何人もの姿に変わり続けている。
ライダーパスを握り締め、上半身だけになったその化物は、現実世界に向かってそれを投げ飛ばす。


直後

「へっ」

と、それだけ零して、ゴートイマジンは砂となって消えた。
砂は時の砂漠に混ざり、解け、すぐに判別がつかなくなってしまって消滅した。


------------------------------------------------------------



現実世界。
正確には、午前4時44分44秒。


電王が調査を始め、久遠レイカと病院で会った翌日の早朝。
まだ太陽は地上には出ておらず、ほんのりその光を空の向こうに感じさせる程度だ。


そんな時間に、小さなマンションの扉が開いた。
向こう側には不思議な光が見えたが、すぐに扉は閉まる。

その少しの間に、ポスンと、ライダーパスが地面に落ちた。



そしてそれを拾う老人。

「果てたか・・・」

それだけ呟き、ライダーパスを握り締める。
老人が再び手を開くと、そこには指輪が。

仮面ライダーファウストのマスクが取り付けられたそれを腰の袋に入れ、その場を立ち去る老人。


「九つは我が手に。あと、四」



------------------------------------------------------------


時空の穴に飛び込まさせられ、どこに向かっているのか。
ファウストライナーはすでに消え、デンライナーだけがここに残されている。

「とりあえず進んでますが・・・・」

オーナーの声も心なしか不安そうだ。

彼は進んでいる、とは言っているがそれも定かではない。
走行の際にいつも現れるレールがないのでは、確かに判別もつかないだろう。


操縦室では、電王に単独変身したモモタロスが何とかかじ取りをしていた。
無論、先に話した通り進んでいるのか、どこに向かっているのかも定かではないが。



そうして、短気なモモタロスの癇癪が切れるころ。
目の前に飛び込んできた者がいた。

そいつはデンライナーの顔に当たる部分にべしゃりと当たり、張り付いたのだ。


「おいおいおい!!マジかよ――――蒔風じゃねぇか!!」


それは、両手を縛られて目を瞑ったままの蒔風だった。

何事かと操縦席に入ってきた良太郎たちもそれを見て驚く。
何とか中に入れてやらないと。


だがそうする前に、デンライナーの正面が激しい光に包まれて視界が白に染まる。


どうやら、時空間の穴から出たらしい。
直後、ドスン!!という轟音と震動と共に、デンライナーが地
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ