第七章 C.D.の計略
戦いの行き先
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た。
その姿は変身していた久遠レイカや蒔風、その他何人もの姿に変わり続けている。
ライダーパスを握り締め、上半身だけになったその化物は、現実世界に向かってそれを投げ飛ばす。
直後
「へっ」
と、それだけ零して、ゴートイマジンは砂となって消えた。
砂は時の砂漠に混ざり、解け、すぐに判別がつかなくなってしまって消滅した。
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現実世界。
正確には、午前4時44分44秒。
電王が調査を始め、久遠レイカと病院で会った翌日の早朝。
まだ太陽は地上には出ておらず、ほんのりその光を空の向こうに感じさせる程度だ。
そんな時間に、小さなマンションの扉が開いた。
向こう側には不思議な光が見えたが、すぐに扉は閉まる。
その少しの間に、ポスンと、ライダーパスが地面に落ちた。
そしてそれを拾う老人。
「果てたか・・・」
それだけ呟き、ライダーパスを握り締める。
老人が再び手を開くと、そこには指輪が。
仮面ライダーファウストのマスクが取り付けられたそれを腰の袋に入れ、その場を立ち去る老人。
「九つは我が手に。あと、四」
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時空の穴に飛び込まさせられ、どこに向かっているのか。
ファウストライナーはすでに消え、デンライナーだけがここに残されている。
「とりあえず進んでますが・・・・」
オーナーの声も心なしか不安そうだ。
彼は進んでいる、とは言っているがそれも定かではない。
走行の際にいつも現れるレールがないのでは、確かに判別もつかないだろう。
操縦室では、電王に単独変身したモモタロスが何とかかじ取りをしていた。
無論、先に話した通り進んでいるのか、どこに向かっているのかも定かではないが。
そうして、短気なモモタロスの癇癪が切れるころ。
目の前に飛び込んできた者がいた。
そいつはデンライナーの顔に当たる部分にべしゃりと当たり、張り付いたのだ。
「おいおいおい!!マジかよ――――蒔風じゃねぇか!!」
それは、両手を縛られて目を瞑ったままの蒔風だった。
何事かと操縦席に入ってきた良太郎たちもそれを見て驚く。
何とか中に入れてやらないと。
だがそうする前に、デンライナーの正面が激しい光に包まれて視界が白に染まる。
どうやら、時空間の穴から出たらしい。
直後、ドスン!!という轟音と震動と共に、デンライナーが地
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