【魔法先生ネギま!】編
244 吸血鬼との交渉
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≠ニ麻帆良≠ノ居ると云う結果>氛氓サれらを併せた内容から察するに、どうやら彼女は過去にナギ・スプリングフィールド以外の誰かさん≠ノ助けられたとかは無いらしい。
「≪闇の福音(ダーク・エヴァンジェル)≫…」
「ほう、私の二つ名を知っているとは中々見込みのあるガキじゃないか」
「まほネット≠ナちょくちょくと調べていたからな」
「生まれて≠ワだそんなに経ってないだろうによく調べている──っ」
エヴァンジェリンの二つ名の中の最も有名であろうモノを口にしてみれば、彼女は若干面白そうな表情で俺をまじまじと観察しはじめ──一転タカミチを見遣る。……彼女自身が口にした言葉に違和感を持った様だ。
「おい、タカミチ」
「どうしたんだい、エヴァ?」
「こいつを保護したのはいつだ?」
「……もう保護してから十日ほどになるね」
「入れ知恵をしたのはお前か?」
「いや。彼は最初から現状把握≠ノ努めていたよ」
エヴァンジェリンはタカミチの言葉で得心がいったのか、「ふむ…」と鷹揚に頷くと、今度は俺に視線を向けた。
(……これは気付いたとみるべきか…)
だとしても、大して驚くべきことでもないだろう。エヴァンジェリンは──エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル≠ヘ、見た目こそ10歳かそこらの少女であるが、その実質は5世紀を越える年月を生きてきた吸血鬼なのだから。
「貴様、確か春原 真と云ったな。……端的に訊く──貴様、憑依者≠セな?」
「ああ」
「しかも中身≠ヘ日本人で、それなりに年齢を重ねているな」
「実質的には500は行ってるか」
エヴァンジェリンが単刀直入に訊いてきた質問に肯定すると──寧ろ驚いたのは学園長とタカミチだった。
「何っ!?」
「……本当かい?」
「そういや、実年齢は言ってなかったか…。……まぁ、殊更申告するべきことだとも思わなかったしな」
「……それはどうしてだろうか?」
「タカミチはそれで俺への態度を変えたか?」
「く、くく…」
そうタカミチに質問を返してみると、何故かエヴァンジェリンが喉を鳴らす様に笑い始めた。
「よく観察されているなタカミチ?」
「エヴァ?」
「義侠心でタカミチ自身を縛る──嫌いなやり方ではない。……気に入ったぞ、ガキ」
「? どうも…?」
別にタカミチを謀ろうとかは無かったつもりなのだが、敢えてスルー。
「ジジィ、気が変わったぞ」
「儂としても嬉しいが、良かったのかの?」
「興が乗った。……それにこのガキ──否、春原 真が私に何かを望むのならこいつ自身から
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