第23話。死徒と使徒。
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い状況。何故こんなにも死をイメージしない?いやイメージしたくないのか?
『シロちゃん。どうしてももうダメだーー死ぬわーーって時はどうする?』
『?うーん。諦めないかな?どうにかして足掻く。』
『ふーん。』
『お父さんとお母さんがさ、俺達が大人になる前に死んじゃったからさ。俺はそうならないようにするんだ。』
『・・・・シロちゃん。』
『まぁ、それ以前に、俺が諦めが悪いだけさ。俺はニイさんみたいに才能がないから、泥臭く生きるんだ。どんなことにでも、俺は簡単に諦めないよ。ニイさん。』
シロちゃん。・・・・士郎。そうさ。俺だってっ。
お前を残して・・・・死ねるもんかよ!!
テトラクテュス・グラマトン
そんな言葉が脳裏に浮かぶ。神の名を示した四つの子音。神の法の執行者。
何故この言葉が浮かぶか疑問に思うが、神が創ったものだからか、通過儀礼のものなのか知れない。
人から『使徒』へと変わる儀式。
「テトラクテュス・グラマトンッ!」
体から魔力があふれ出す。肉の器に内包されていた魔力は、歓喜に沸くかのように銀色の光を発する。
その光は自らの光を分散させ、プリズム光をところどころに彩らせる。
「っ!」
晋吾はシオンに向けて手をかざす。するとシオンのを囲む光の球体が出現する。
シオンは驚くが、先ほどまで肌を熱していた熱気を感じなくなったことを知り、この球体は自分を守ってくれるものだと理解した。
晋吾はさも当然がの如く宙に浮く。
「肉の器から解放したか!?アポストロスッ!!」
スフィアの声に答えマグマはうごめき、大津波を起す。
晋吾はその手に銀色に発光する魔力を集め、剣の様な形をなす。
「おぉおおおおおおお!!」
鞭のようなしなりをしながら振われる剣は、大津波をまるで『無かったかのように』かき消す。
「なんだと!?消された?いや・・排除された!」
驚くスフィアを尻目に、晋吾は両手を組んで真上にあげる。そして魔力をその腕ごと覆うように剣を練る。
そして・・・・伸ばす。伸ばす。伸ばす。伸ばす。伸ばす。伸ばす。伸ばす。伸ばす。伸ばす。伸ばす。伸ばす。伸ばす。伸ばす。伸ばす。伸ばす。伸ばす。伸ばす。伸ばす。伸ばす。伸ばす。伸ばす。伸ばす。伸ばす。
シオンは、スフィアは、ただただ、その伸びる光の筋を見上げていた。
ピシリッ
そんな音が聞こえた。
「ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!」
ピキッ。ミシミシメキ・・・・・
そんな音を聞きながら
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