並行世界の可能性を覗いてみた 前編
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「何があったのそっちの私!?」
「普通に恋愛結婚ですよ?ああ、いえ、政略結婚でもあったのですが、婚約者であるリアスの姐さんの為にどれだけのものを貢げるかって競争をやって、叔父貴が本気を出しただけで。それが行われるまでは最後の一歩がお互いに踏み出せない状態だっただけです。ほら、妖怪と悪魔ですし。それが公的に認められるってなった途端、グレイフィア様が目眩を起こすような、物凄い一品を大量に、宝船3艘ごと中に満載して収めたって。結納品に行方不明だったエクスカリバーとか神剣の影打ちとか門外不出の物とかがあったおかげで勢力図が一気に傾いた原因でもあります。よっ、傾国の美女」
「本当に何があったの!?」
「あと、英雄派は調子に乗った所為で百万鬼夜行、1万の百鬼夜行を1つに纏めて纏う究極奥義で魂まで滅っされました。愉快愉快」
「小猫ちゃんが黒い」
「本当に調子に乗っていたんですから向こうの責任ですよ。妖獣会に喧嘩を売るなんてただの自殺ですのに」
「けど、彼奴等神滅具持ちが何人か居たのに」
「10Lのタンクが10個以下でダムに勝てるとでも?百万鬼夜行は文字通り百万の妖怪の妖力を主に託す奥義です。1万の百鬼夜行の主全員が主と認めるだけの実力がある上に百万の妖怪の力全てが集約するんです。神も魔王も全てをひれ伏させるだけの力があります。その上、十束の叔父貴は龍脈、つまりは星そのものの力を操ることすら可能です。星そのものに勝てますか?最近、月とか火星とか金星から龍脈を引っ張れないか研究してましたよ」
聞きたくないことが大量に出てきてしまった。
「これが結婚式の写真だよ」
「良いなぁ、ゼオンさんでしたか、イケメンですし、優しいんでしょう?」
「そうなんだけど、二人きりだとちょっとだけ控えめに甘えてきて、それがもう母性本能をね。しかも、私にだけってところがもうね」
「分かります。私もそんな彼氏が欲しいなぁ。もうね、バカップルが傍にいると独り身には辛いんですよ。双子と三つ子の子供が居るってのに、未だに新婚気分で所構わずイチャイチャと。あっ、これがその子達の写真です。逆光源氏計画でもやろうかな」
平行世界組が楽しそうにしている中、部長がソファーでぐったりとしている。次は副部長だけど大丈夫かな。
「事情は一通り理解しましたわ。姫島朱乃、28歳です。一児の母ですが、結婚はしていません」
「またのっけから酷い!!」
「仕方ありませんわ。相手は叔父様ですから」
「叔父様?比喩じゃなくて?」
「ええ。母の弟に当たりますので」
「ガチの身内に手を出すとか、どんなクズ野郎なんだ」
「ああ、いえ、私が叔父様を襲っただけです。他にも大勢の方が
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