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転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2175話
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果に結びつくのかどうかは、俺が知るべき事ではないのだろうが。
 ともあれ、俺の言葉に何らかの希望を持った男は、すぐに俺に頭を下げると、その場から去って行く。
 さて、誰と交渉するのか……それは俺には分からないが、迂闊に妙な交渉をすると、それこそシャドウミラーにとって有利な出来事になるんだから、頑張って欲しい。
 いや、この場合は頑張らないで欲しいと言った方がいいのか?
 まぁ、向こうがどう頑張るのかは俺にも分からない。
 そうである以上……

「随分と酷い真似をなさるんですね」

 男の背を見送っていた俺に、不意にそんな声が掛けられる。
 声のした方を振り向くと、そこにいたのは金髪の美人、ジェーン。
 アンリが連れてきた面々を含め、ルナ・ジオンの政治に携わっている者の中でも間違いなく上位者と言っていい人物だ。
 それでいて美人で、MSパイロットとしても青い巨星や黒い三連星程ではないにしろ、ガトーより多少劣る程度の技量を持っている。
 また、生身での戦いにおいてもUC世界の人間としては高い技量を持っており、その実力は相当なものだ。
 まさに、才色兼備という言葉はジェーンの為にあると言っても不思議ではない。
 ……これで、今のところはセイラだけが持っているニュータイプ能力をジェーンも持っていれば、完全だったんだけどな。

「そうか? 俺がやったのは、シャドウミラーの政治班を紹介しただけだ。実際にその政治班と話して、それで結果が出るかどうかは……それこそ、あの男の能力次第だろう? それとも、この場合の酷いというのはルナ・ジオンに関してか?」

 そう告げると、ジェーンは笑みを浮かべる。
 それは艶やかな笑みと表現するのが相応しい、そんな笑み。

「まさか。ルナ・ジオンの政治家としては、アクセル代表の判断は喜ばしいものかと」

 ジェーンにしてみれば、それが本心なのかどうかは分からない。分からないが……今日に限っては、恐らく本当にそう思っていると、そう思ってもいい筈だった。
 もっとも、だからと言ってそれを頭から信じるといった事が出来る訳でもないが。

「で? 俺に話し掛けてきたのは、それが理由だったのか?」
「いえ、ちょっとアクセル代表と話をしたいと思っただけですよ」
「話?」
「ええ。今回の一件も含めて、色々と骨を折って貰っているので。その辺について一度話しておきたいと思いまして」
「それなら、別に今日じゃなくてもいいと思うけどな。それこそ、ジェーンに頼まれれば、いつでも時間を空けるぞ?」
「あら……まるで口説かれてるみたいですね。ふふっ、けど……あちらの女性に恨まれるのはちょっと避けたいですね」

 そう言い、ジェーンは視線を俺の後ろに向ける。
 ……ジェーンの言葉で気配を察した俺は、そこに
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