機動戦士ガンダム
2175話
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効利用も出来るのだろうが……それよりは、スペースコロニーから安値で買い叩いた方が経済的なのだろう。
……とはいえ、俺はこのUC世界においてそこまで詳しい訳ではない。
もしかしたら、それ以外にも様々な理由がある可能性はあるが……
「その、スペースノイドの独立に関しては、色々と複雑な事情もあり……それより!」
自分にとって不利な話題だと感じたのか、男は半ば強引に話を変える。
「シャドウミラーは私達の世界……貴方達風に言えば、UC世界という名称でしたか。その世界以外にも接触していると聞きます。率直に言いまして、他の世界という場所にルナ・ジオンに今回私達がやって来たように、使節団を送りたいと思うのですが……どうでしょう?」
「どうでしょうって言われてもな。この世界において、俺達シャドウミラーが協力している勢力は、ルナ・ジオンだ。どうしても異世界に行ってみたいのなら、ルナ・ジオンと交渉してみるんだな」
その言葉に、男は黙り込む。
その気持ちも分からないではない。
ルナ・ジオンと交渉をしたくない……セイラに借りを作りたくないからこそ、こうして俺に直接交渉を持ちかけてきたのだろう。
もしくは俺なら言いくるめられると思ったのか。
ただ……そうだな。このまま絶望させたままでいると恨まれそうだし、今のうちにちょっとした希望は与えておくか。
「ルナ・ジオンと交渉をしたくないのなら、シャドウミラーの政治班と交渉をしてみるのもありかもしれないな。政治班の面々がシャドウミラーの為になると判断して、それで俺に許可を求めてくれば、俺もそれを問答無用で却下する気はないし」
男にしてみれば、九死に一生を……いや、ちょっと表現が違うか? ともあれ、駄目だと思っていたところにもたらされた、一筋の光だ。
そうである以上、それに飛びつくのは当然だった。
……もっとも、それはあくまでもシャドウミラーの政治班を納得させる事が出来れば、の話なのだが。
正直なところを言わせて貰えば、シャドウミラーの政治班の持つ実力はルナ・ジオンよりも圧倒的に上だ。
エザリア、レオン、あやか、千鶴、凛。
その誰もが、非常に高い政治的な能力を持っているのだ。
寧ろ、政治班の面々と真っ向からやり合ってある程度の収穫を手にすることが出来れば、それこそこの男をシャドウミラーに引っ張り込みたくなると思う。
「お前にとって運の良いことに、ここには政治班の面々が何人もいる。そういう意味では、絶好のチャンスなんじゃないか?」
基本的に、シャドウミラーの政治班というのは、あまり表に出てくる事はない。
そういう意味では、この場にいる男はシャドウミラーの政治班と交渉が出来るという時点でかなり運が良いのは間違いなかった。
……その運が、結
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