機動戦士ガンダム
2174話
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たいというのが原動力だ。
そうである以上、多分違うと思うんだが……
ともあれ、花屋を見たシェリルは笑みを浮かべて寄っていこうと告げる。
「ね、アクセル。ちょっと寄ってみましょうよ。ね?」
「そうだな。今日のデートは別に何か目的があってのものでもないし、俺は構わない。……けど、どうやって花を手に入れてるんだろうな?」
「うーん……農業の方はまだ食べ物以外には力を入れてない筈だし……そうなると簡単に思いつくのは、街の外に行って採ってくるとか?」
そう告げるシェリルだったが、本人もその言葉には納得していない。
基本的にクレイドルに持ち込まれた動植物は、マクロス世界からのものだ。
移民船団を使う事に対して言えば、マクロス世界が本場なだけに、その経験は大きい。
実際、このクレイドルに様々な生き物を持ってくるにしても、マクロス世界から専門家を呼んでアドバイスして貰ったという話だし。
勿論シェリルがマクロス世界の人間だからといって、マクロス世界に存在する全ての花を知っている訳ではない。
そもそもの話、マクロス世界では幾つもの惑星に移民している者も多く、それこそ花の種類にしても無数に存在し、シェリルがそれを全て覚えていられる……という訳でもないだろうが。
「いらっしゃい。おや、随分と別嬪さんと色男のカップルだね。美男美女って奴かい? なら、そんな美形の2人には、花が似合うと思うんだけど……どうかな?
店の前で話している俺達に気がついたのか、花屋の店員らしき40代程の女が店の中から姿を現し、そう言ってくる。
笑みを浮かべている様子から、何となく上機嫌なのは分かる。
「そうね。良さそうな花があれば貰おうかしら。……けど、この花はどうやって手に入れたの? 今はまだこのクレイドルは圧倒的に人が足りない状況で、農業をやってる人にも花を育てるような余裕はないと思うんだけど……」
そう尋ねるシェリルに、花屋の店員は笑みを浮かべて口を開く。
「残念だけど、この花をどこから仕入れているのかは企業秘密だよ。ただまぁ……違法な事はしてないから、安心しておくれ」
どこから仕入れたのかを話す事は出来ないが、違法な事もしていない。
その言葉は色々と……本当に色々と怪しいのだが、ここでそれを聞いても本人が何かを喋るようなことは、恐らくないだろう。
ただ、こうして見ている限りでは、実際に後ろ暗いところもなさそうなので、一先ずは信じてもいい……と、思う。
もし何らかの後ろめたい事がある場合、ただの素人がここまで上手く誤魔化せるとは思えないし。
人を見る目という点では高い能力を持っているシェリルも、そんな店員の言葉に不審を覚えなかったようで、それ以上追求する事はなかった。
「そうね。じゃあ……そっ
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