機動戦士ガンダム
2174話
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らく今頃は、大自然の恵みを楽しみながら農業をしていることだろう。
「そうだな。あの合成食は、普通なら絶対に食べたくないと思っても不思議はないし」
あの合成食を食べたくないが為に、こうして自分の持っているスキルを活かし、喫茶店を経営する。
それは、俺にとっても十分に納得出来ることだった。
ちなみにこの喫茶店をやっている店主が以前喫茶店をやっていたという情報は、目の前にいるシェリルから聞いたものだ。
変装をしなくてもいいという気楽さからか、シェリルは結構な頻度でクレイドルの中を歩き回っており、それで得られた情報だろう。
「これからもこういう店は増えるでしょうから、クレイドルの中も色々と楽しくなりそうね」
「まあ、それは否定しない。けど、人が増えると面倒も増えるんだよな。それこそ、この前シェリルが叩きのめした相手のように」
「……知ってたの?」
あちゃあ、といった様子の表情を見せるシェリル。
シェリルにしてみれば、あの一件が俺に知られているとは全く思っていなかったのだろう。
「あのな、言っておくけどシェリルはシャドウミラーの幹部なんだからな? それも、かなり重要な」
シェリルの現在のシャドウミラーでの役割は、俺の恋人……というだけではなく、シャドウミラーの広告塔といった役割もある。
シェリルの知名度を考えれば、その役割は非常に大きい。
それこそ、シェリルを知っている者にしてみれば、それだけでシャドウミラーに好意的になったりする者も多い。
そうである以上、シェリルの安全を重視するのは当然だった。
「……ありがと」
シェリルの口から、小さな声が漏れる。
何だ? と思ってシェリルに視線を向けると、そこにあったのは薄らと赤く染まった頬。
今のどこに照れる要素があった?
そんな風に思うが、もしここでそれを口にしても、それこそ女心が分かっていないとシェリルの機嫌を損ねるだけだというのは、俺でも十分に理解出来た。
それこそ今まで数え切れないくらいにシェリルの事は抱いてきたが、かといってそれで女心が……シェリルの気持ちが完全に理解出来る訳ではない。
……女心という点では、それこそ人によって違うので、一概には言えないのだろうが。
「さて、それで……これからどうする?」
自分の頬が赤くなっているのを自覚しているのかどうかは分からないが、シェリルはそれを誤魔化すようにそう言ってくる。
ここでもう少しシェリルをからかってもいいのだが、そのような真似をした場合は間違いなく機嫌を損ねてしまうだろう。
そうならないようにする為には、やはりここはスルーした方がいい。
「そうだな、最近はこの店以外にも結構店が出てきたし、そっちに行ってみるか?」
「そうね。……ま
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