第二章
第21話 古代遺跡
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「うああぁっ……」
「ち、血が……! おい、しっかりしろ!」
「う……ぐ…………」
踏み固められている地面の上を、薄く広がってきたのだろう。うつ伏せになっている俺の手に、血と思われる生温かい液体を感じた。
わき腹が熱い。しかし手足は冷たくなっていく感じがある。
「だ、誰か! 医者だ! 医者を呼んでくれ!」
国王の叫びが聞こえる。
まわりの人間たちの叫び声が聞こえる。
クロの咆哮も聞こえているような気がする。
そして将軍の怒声も。
しかし、それらのボリュームは徐々に小さくなっていった。
「……い、いやだ……死ぬな! リク!」
俺の意識は途切れた。
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