第二幕その六
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「どうもね」
「そういえばアメリカでは」
ジョージはアンとエリカのやり取りを聞いて言いました。
「あまり鯉は」
「食べないのね」
「はい、お魚も食べますけれど」
それでもというのです。
「鯉はあまり」
「物凄く美味しいのに」
神宝はジョージのお話を聞いて以外に思いました。
「食べないのはそれだけで損をしているよ」
「そうよね。鯉って美味しいのよね」
恵梨香も言います。
「鯉こくにしてもいいし」
「川魚も食べるといいよ」
物凄く大きなアマゾン川を持っているブラジル出身のカルロスの言葉です。
「是非ね」
「何かよく海のお魚を食べるけれど」
最後にナターシャが言いました。
「川魚もいいわよね」
「というかアメリカも川が多いでしょ」
アンは伝え聞くお話から言いました。
「だったら川魚も食べるといいわ」
「鯉もですね」
「ええ、だから今日はね」
「鯉をですね」
「食べましょう」
アンはジョージにも言いました、こうしてでした。
テーブル掛けを拡げるとパンだけでなくです、そうした鯉料理を出しました。見ればシチューも鯉が入っています。
エリカはその中の鯉のお刺身を食べて言いました。
「美味しいわね」
「それは何よりね」
「やっぱりお魚はこれよ」
お醤油をかけているお刺身を食べつつ言うのでした。
「お刺身が一番よ」
「そう言ってもらって出した介があったわ」
「ただね」
ここでジョージはエリカが食べているお醤油をかけているそのお刺身を見ました、そのうえでエリカに言いました。
「エリカは山葵使わないんだね」
「あのスパイスはなのね」
「うん、お醤油をかけてもね」
それでもというのです。
「山葵は駄目なんだ」
「私は基本スパイス系は駄目よ」
エリカはジョージにこう答えました。
「どうしてもね」
「それでなんだ」
「ええ、今だってね」
「山葵はなんだ」
「使っていないのよ」
そうだというのです。
「お醤油だけで充分よ」
「そうなのね」
「そう、それでね」
「お醤油だけなんだね」
「これで充分よ」
まさにというのです。
「だからね」
「それでなんだ」
「特に山葵は駄目だから」
「あの一気にくる刺激はだね」
「どうしても無理だから」
「そういえば山葵はきついよね」
まさにと言ったカルロスでした。
「お鼻に一気につんと来るから」
「あれはきついよ」
神宝もこう言います。
「日本にはこんなのあるのかってびっくりしたよ」
「お寿司でもよく使われているけれど」
それでもと言ったナターシャでした。
「あの威力は恐ろしいわ」
「私達でもきついものがあるから」
恵梨香はまだ小学生の自分達としてはと言いました。
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