第66話
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浮かべて答えたルイーネの指摘に複雑そうな表情で黙り込んだが、ヴァイスのある言葉が気になり、ヴァイスに訊ねた。
「フフ、帝都でもそうですがクロスベルの各地で次々と結社の残党を検挙していますわ。聡明な少佐でしたら、それが何を意味するのか、理解できるかと♪」
「………?結社の残党は帝都のみに姿を現して”実験”とやらを行っただけなのでは……………”クロスベルの各地”…………―――――――!ま、まさか………っ!」
ルイーネの言葉を聞いて眉を顰めたミハイル少佐だったがルイーネの話に出てきた”結社の残党”がクロスベルの各地に潜入しているエレボニアの諜報関係者であることをすぐに悟り、驚きの表情を浮かべ
「――――ま、そういうことだ。早ければ明日には”かかし男”あたりが、本日行われた一斉検挙で捕まった連中を”エレボニアの重要参考人”として引き取る為に帝都に来るだろう。”餅は餅屋”という諺通り、政治はエレボニア帝国政府関係者に任せて、軍関係者である貴官は第Uの主任教官の仕事に専念すべきだと思われるが?」
「……………………………ご指摘、ありがとうございます。自分はまだ事後処理や生徒たちへの指示が残っているので、これで失礼します。それとランドロス教官、後で第Uの主任教官として今回の貴官の行動についての指摘すべき事がまだあるから、これで終わりだと勘違いしないように。」
ヴァイスの指摘に複雑そうな表情で黙り込んでいたミハイル少佐はヴァイス達に敬礼をしてからランドロス教官に視線を向けてある事を伝えた後ヴァイス達から離れて、生徒達に他の指示をし始めた。
「やれやれ、前々から思っていたがエルミナを男にしたような固い男だねぇ。」
「フフ、言われてみればそうですね♪」
「全くだな。エルミナの代わりにお前のバカな行動に振り回される羽目になったあの少佐には同情するよ………」
ミハイル少佐が去った後苦笑しながら呟いたランドロスの言葉にルイーネと共に頷いたヴァイスは苦笑しながらミハイル少佐を見つめていた。
そして翌日、演習を終えた分校の生徒達が次々と列車に乗り込んでいる中リィン達はアリサ達に見送られようとしていた―――――
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