第66話
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セシリアの推測に頷いたリィンは優し気な微笑みを浮かべてエリゼ達を見守っていた。
「ランドロス教官………まずは今回の例のエレボニア帝国政府直々の要請を違反した件………どう、説明するつもりだ?」
一方その頃、いつの間にか消えたギュランドロスと入れ替わるように姿を現して第Uの生徒達と共に人形兵器の掃討や事後処理の指示を行っていたランドロスを呼び出したミハイル少佐はランドロスを睨んで問いかけ
「ん〜?オレサマは別に違反した覚えはねぇぜ〜?」
「ふざけるな!ならば、何故ヴァイスハイト陛下達がシュバルツァー達に加勢した時にギュランドロス皇帝が現れ、その時に貴殿がデアフリンガー号から姿を消していた!?」
「おいおい、オレサマは第Uの連中が名高き”六銃士”達の戦いに夢中になっている間に星見の塔以外の場所にも伏せている可能性がある結社や地精とやらの伏兵の奇襲に備えるために、生徒や教官達の代わりにオレサマ一人で周辺の警備をしていただけだぜ?それに映像に映っていたギュランドロス皇帝も言っていただろう?”ギュランドロス皇帝とオレサマは全くの別人”ってな!」
「詭弁を……!」
悪びれもない様子で答えるランドロスの答えを聞いたミハイル少佐はランドロスを睨んで更なる言葉を続けようとしたその時
「あー……アーヴィング少佐だったか?そこのバカがやる事にいちいち目くじらを立てない方がいいぞ?真面目な奴程、そのバカの相手をしていたら振り回されてストレスを貯めてしまうことになるからな。」
「フフ、まるで自らが経験をしてきたかのような口振りね♪」
ミハイル少佐に声をかけたヴァイスがルイーネと共にミハイル少佐達に近づいてきた。
「ヴァイスハイト皇帝陛下、それにルイーネ皇妃陛下……!無礼を承知で訊ねさせてもらいますが、何故陛下達はランドロス教官がエレボニア帝国政府の要請を無視し、今回の件を実行した事を見逃したのですか!?事と次第によっては、我が国とクロスベルの間に国際問題に発展する可能性を考えなかったのですか!?」
「フッ、別にそのバカを庇う訳じゃないが、例の件をそこのバカが破った件についてエレボニア帝国政府は事後承諾をせざるをえなくなって国際問題には発展しないから、そこまで怒る必要はないと思うぞ?」
「クスクス、そもそも”国際問題に発展する事を先にしたのは、本当はどちら”なのでしょうね♪」
「それは………………?ヴァイスハイト皇帝陛下、先程エレボニア帝国政府はランドロス教官の要請違反の件を”事後承諾をせざるをえなくなる”と仰いましたが………それは一体どういう意味なのでしょうか………?」
怒りの表情でヴァイスとルイーネに厳しい意見をぶつけたミハイル少佐だったが、静かな笑みを浮かべたヴァイスと共に微笑みを
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