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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第66話
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まって…………私の方が”姉”として失格ね………」

「いいえ、いいえ……!お姉様は正しい事を言っただけで、悪いのは全て私ですから、”妹”として失格なのは私の方です……!」

「フフ、本当に私たちは従姉妹同士なのに似た者姉妹ね……―――――また、14年前のように姉妹の関係に戻ってもいいかしら?」

「エリゼお姉様……!はい!むしろお願いするのは私の方です……!……ううっ……ああっ………うああああ……っ!」
エリゼの答えを知ったリーゼアリアは嬉しさの涙を流して泣きながらエリゼと抱きしめあった。

「……ぐすっ………二人ともよかったわね……」
二人の様子を傍で見守っていたアルフィンは感動のあまり、涙を流し

「うふふ、”雨降って地固まる”、ですわね♪」

「もう、シャロンったら。もうちょっと気の利いた言葉があるでしょう?」

「まあ、何にしても二人が和解して本当によかったな。」

「ええ………私もいつか二人のように姉さんと元通りの関係になれるといいのですけど………」

「ま、少なくても結社から脱退している今の状況なら結社に所属していた頃よりは可能性はあるでしょうね。」

「うふふ、これでシュバルツァー家に対して罪悪感を抱いているオリビエお兄さん達―――――アルノール皇家も少しは肩の荷が下りたかしら?」

「ハハ、レン君には僕の気持ちもお見通しか。フッ、ということで二人の和解を祝福して、アルノール皇家の一員である僕自らが率先して早速一曲捧げようじゃないか♪」
同じように遠くから見守っていたシャロンは微笑みながら答え、シャロンの言葉にアリサは苦笑し、マキアスの言葉に頷いた後に口にしたエマの望みを聞いたセリーヌは静かな表情で答え、口元に笑みを浮かべたレンに話を振られたオリビエは苦笑しながら答えた後リュートを取り出してリュートで曲を弾き始め、オリビエの行動にその場にいる全員は冷や汗をかいて脱力した。

「フフ、本当にどんな状況でも相変わらずですわね、オリヴァルト殿下は。そう言えばお兄様、エリゼお姉様がリーゼアリアさんの事を”リーア”と呼んでいらっしゃいましたが、もしかしてリーゼアリアさんの……」

「ああ、俺がシュバルツァー家に来る前から二人は仲がよくて、エリゼはリーゼアリアの事を”リーア”という愛称で呼んでいたんだ。」

「なるほど……そしてエリゼがリーゼアリア嬢をかつての呼び名で呼んだということは………」

「真の意味で、リーゼアリア嬢を許したということでしょうね……」
苦笑しているセレーネはあることが気になってリィンに訊ね、訊ねられたリィンは説明し、リィンの説明を聞いたサフィナとセシリアは微笑ましそうにエリゼ達を見つめ

「ええ………(よかったな、リーゼアリア……
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