暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第66話
[3/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
た。

「うふふ、それよりも肝心のリーゼアリアお姉さんの方はどうなったのかしらね?」
そしてレンは意味ありげな笑みを浮かべてエリゼ達へと視線を向け、レンにつられるかのようにリィン達もエリゼ達を見つめた。

「リーゼアリア……貴女、自分が何をしたのかわかっているの?もし、”三帝国交流会”でクロスベルにとって”客人”の一人である貴女の身に何かあれば最悪クロスベルとエレボニアの間で外交問題が発生したのかもしれなかったのよ?」

「エリゼ………気持ちはわかるけど、リーゼアリアをそんなに責めないであげて。リーゼアリアは貴女に14年前の”贖罪”をする為にも勇気を出して―――――」
リーゼアリアと対峙しているエリゼは厳しい表情でリーゼアリアに注意し、その様子を見守っていたアルフィンはリーゼアリアを庇おうとしたが
「いいのです、皇女殿下。私はお姉様達にしっせきされる事も承知の上で、ミュゼ達に同行したのですから。」

「リーゼアリア…………」
静かな表情で首を横に振った後決意の表情でエリゼを見つめるリーゼアリアの様子を見て二人にかける言葉を無くした。

「………そこまで言うのだったら、叔父様達のように遠慮なく怒りをぶつけさせてもらうわよ。」
リーゼアリアの答えを聞いたエリゼは静かな表情で呟いた後リーゼアリアの頬を叩いた!

「エ、エリゼお姉様!?お姉様のお怒りも理解していますが、リーゼアリアさんの―――――」
「――――待った。今は二人を見守ってあげてくれ。」
エリゼ達の様子に気づいたセレーネは驚いた後エリゼ達に声をかけようとしたが、リィンが制止した。

「ちょ、ちょっとエリゼ!?何も叩かなくても……!」

「………いいんです、皇女殿下。14年前から自分勝手な私にはこの程度の罰は当たり前です。」
エリゼを注意しようとしたアルフィンだったがリーゼアリアが叩かれた頬を手で抑えて辛そうな様子で語ったが
「本当に何もわかっていないわね…………私はそんな事に怒って、貴女を叩いた訳ではないわ。」

「え…………」
エリゼの答えを聞くと呆けた表情でエリゼを見つめた。するとエリゼはリーゼアリアを優しく抱きしめ
「ぁ…………」

「私が怒っているのは、今回みたいな危ない事をした事よ!貴女が何のために新Z組と共にここに来た理由は貴女が言わなくてもわかっていたけど、だからと言ってこんな無茶をして、兄様や私にまで心配をかけるような事をしないで―――――”リーア”。」

「ぇ………お、お姉様……今、私の事を”リーア”って…………」
エリゼの自分に対する呼び方を聞いたリーゼアリアは驚きの表情を浮かべ

「昨日はごめんなさい…………貴女がこの14年、苦しんできたのは今までの手紙でわかっていたのに、あんな事を言ってし
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ