第二幕その二
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「エリカはまたそれが強いね」
「私は私よ、そしてね」
「私が一番なんだ」
「それの何処がおかしいの?」
何もおかしいところは感じないというのです。
「それが普通でしょ」
「そこを普通と言うところがね」
「猫でそれで私はなのね」
「強く出ているね」
このことがというのです。
「本当にね」
「そうなのね」
「うん、昨日から言ってるけれどね」
「何か昨日から皆に言われてるわ」
「それで冒険や建国の話にもなってるしね」
「安心して、私は言ったことは途中で投げ出したりしないわ」
それはしないと言うエリカでした。
「飽きっぽいけれどね」
「一度言ったからにはだね」
「ええ、最後までやるわ」
確かに飽きっぽいけれど、というのです。
「途中飽きたら寝るだけだし」
「それでまたやるのね」
「そうよ」
たまたま目の前を通った虫に右の前足を出してから言います、動くものに反応するのは猫の習性です。
「だからね」
「旅も建国もだね」
「途中で投げ出さないわ」
飽きて寝てもというのです。
「絶対にね」
「そのことはいいことだね」
「そうでしょ、猫は諦めないのよ」
飽きっぽい反面そうだというのです。
「だからこのことは安心してね」
「そのことはね」
「ええ、それで朝御飯食べたら」
「出発よ」
今回の冒険のまとめ役であるアンが言ってきました、実は今回の冒険はこの娘が実質的にリーダーなのですがエリカが自分でリーダーだと思っているので表向きはまとめ役ということになっているのです。
「そうするわよ」
「わかったわ、じゃあ沢山食べて」
「それからよ」
「身支度も整えてね」
「出るけれど貴女は」
「この通りお風呂に入れてもらってね」
エリカは自分の奇麗になっている身体をアンに誇らしげに見せながらお話します。
「ブラッシングもしてもらって」
「奇麗になったのね」
「僕もそうだけどね」
「僕もそうしてもらったよ」
見れば臆病ライオンと腹ペコタイガーもです、お風呂に入って身体を洗ってもらってブラッシングもしてもらってとても奇麗になっています。
「気分よくね」
「そうしてもらったよ」
「だから出発前の毛づくろいもね」
その必要もと言うエリカでした。
「しなくていいわ」
「そうなのね」
「あんた達が歯磨きするだけかしら」
残る身支度はというのです。
「そうよね」
「そうね、もうね」
アンもこうエリカに答えます。
「することはね、旅道具は全部持ってるし」
「何処に入れてあるの?」
「リュックの中よ」
そこに入れてあるというのです。
「私がいつも背負ってるね」
「そういえばあんたリュック好きよね」
「軍服を着てるでしょ」
見れば今もそうです、ウィ
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