インテグラル・ファクター編
デュエル
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わからなかった。そしてそのままミストの顔を見つめる。
「私はアヤト君の事が好き。この気持ちは本物だと思う」
「私は……アヤトのこと……」
「コハルさん。私、この気持ちだけは誰にも負けない」
それからは二人は喋ることなく料理を作りあげた。
「おう、待ってたぜ!こいつはグラタンか?」
「そうだよー。現実世界で食べたことがあるんだけどすっごく美味しかったんだよね!向こうでは普通の鴨だったけど、こっちのはS級食材の『フォレスト・ダック』だからもっと美味しくなってると思う!」
「で、こっちのはソテーか?」
「う、うん。ミストさんがグラタンを作ってたから洋風の方がいいかなーって思ってね……」
「ん?どうした?なんだか元気がないように見えるけど」
「う、ううん!そんなことないよ!」
「そうか?じゃあ二人とも席に座って食べようか」
俺たちは早速『フォレスト・ダック』料理を口に運んだ。先ずはグラタンから。中には洋梨のような香りのする果物が入っており、肉のこの感じは……
「なぁミスト。これは照り焼きか?」
「そうだよ!正確には照り焼き風だけどね!……どうかな?」
「ん?めちゃくちゃ美味いよ。ミストって本当に料理できたんだな!」
「料理ぐらい私だってするよ!」
ミストは膨れながらも嬉しそうにする。俺はそれに気付かず、料理を満喫する。
なんとも懐かしい味付けだ。照り焼きか……うーん2年ぶりだもんな……。ジーンと照り焼きが染み渡っていた。
そして、ソテーの方も手を出していく。
「(アヤト君、コハルさんのソテーには何も言わないんだ)」
ミストはそんな事を思ってると食後のコーヒーを貰って飲む。時計を見るともう10時を過ぎていた。
「あ!そろそろ帰らなきゃ!コーヒーごちそうさま。またね!」
「お、おい!待てミスト!もう遅いし、送っていくよ」
「え?いいの?」
「ああ、こんな時間に女の子を一人で返せないしな。ちょっと行ってくる」
「うん。行ってらっしゃい」
コハルの宿屋から外に出て二人で歩いていく。ミストの借りている宿屋はここから2下の層にあるらしい。大した会話はせずにただただ歩く。
「アヤト君……はさ」
「ん?どうした?」
「コハルさんのことどう思ってる?」
「コハルの事?どうして?」
「いや、何となくだけど……気になって」
「そうだな……コハルはなんて言うのかな……安心ポイントっていうか、いい奴だよ。それに……」
俺は空を見上げる。が、アインクラッドには空はない為星など見えないのだが。俺は目を細める。
「最初に『はじまりの街』で思ったんだ。俺が信じらるのはコハルだけかなって。コハルを守れるぐらい強くなりたいってな」
「!!」
ミストの中で衝撃が走った。それと同
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