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真ソードアート・オンライン もう一つの英雄譚
インテグラル・ファクター編
S級食材
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の?」

俺は自分の口元に人差し指を近づけて、もう片方の手で対象物を指差す。

「あれは……《フォレスト・ダック》!?SAOじゃあ《ラグー・ラビット》《ブルー・マツタケ》に並ぶ三大S級食材じゃなーーもごもご!」
「そうだよ!説明さんきゅ。今からあいつゲットするから静かにしてくれ!(小声)」

うんうん!と頷くミスト。俺はミストの口から手を離すとしゃがんでストレージからさっき作った『毒のダーツ』を出す。そのまま狙いを定めて……投げた。ダーツは見事当たり、《フォレスト・ダック》は苦しそうにもがく。飛ぼうと翼を広げるが上手く飛べなくなったようだ。
すると、《フォレスト・ダック》は倒れてガラス片となって砕け散った。
俺は直ぐにストレージを開き中を確認する。

「よし!『フォレスト・ダックの肉』ゲット!」
「やったね!すごいよアヤト君!おめでとう!」
「おう。ありがとうな」

俺はミストと喜びを分かち合う。

「ところでさ……物は相談なんだけどね?」
「なんだなんだ?改まって」
「わ……」
「わ?」
「私も『フォレスト・ダックの肉』食べたい!!《ラグー・ラビット》や《ブルー・マツタケ》も美味しそうだけどやっぱり『フォレスト・ダックの肉』も美味しそうだもん!ね?ね?いいでしょ?いいよね?ね?ね?」
「分かった分かった!暑苦しいから離れろ!」

俺は引っ付くミストを引き剥がす。ミストは嬉しそうに鼻歌を歌いながら帰りの道を歩く。

「とはいえ、料理スキル持ってないとこれを料理できないな。俺も少しだけあるけど全然だし……」
「それなら大丈夫!私、料理出来るから!一応レベルマだからなんでも大丈夫だよ!」
「お、おう。すごいな……」

ミストのあまりの変わりように思わず曖昧な反応を返してしまう。
俺はミストに『フォレスト・ダックの肉』を渡す。ミストは目を輝かしながら肉を出したりしまったりを繰り返している。あんまり触られると何か悪くなりそうだからやめてほしいんだが……

「あのーミストさん?嬉しいのは分かったからあまり出し入れするのはやめて貰えると助かるんだけど……」
「大丈夫大丈夫!これでラストにするから!」

ミストは肉をニヤニヤしながら見つめること5分しっかり堪能してストレージにしまった。
それからは軽く会話を交わしながら街に戻っていった。が、

「げ、あれって《バンデット・キャット》じゃないかな?」
「ああ、そうだな。あいつらは基本5匹ぐらいで活動して、攻撃されるとランダムにレア度の高いアイテムを盗られちゃう厄介なMobだ。今のところこっちには気づいてないみたいだしバレないようにしゃがんで行こう」

俺とミストはしゃがんで進んでいく。物音を立てないようにする。《バンデット・キャット》は耳もい
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