第百四十一.五話 淫紋を書かれる話そのいち
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いく。
<完了>
「これで物理的証拠は消したが…」
『まぁ、見たところ『害』のある術式にはなってないから大丈夫だと思うよ?』
イデアを覗ける橙が言うなら大丈夫だろう…
『単に性感が増幅してるだけだね』
「なに?」
『要するに、箒が悪戯で掛けた術が正常に働いてるって事だよ』
成功したのか…
こんな適当な淫紋と霊力で…
『箒、橙はああ言ってるけど、この世界に「仙力」とか「霊力」を操れる人間がどれだけ居ると思ってるの?
きっと百人もいないよ?』
ふむ…
「つまり力さえあれば術は発動すると?」
『箒が流し込んだ力には気だけじゃなくて、サイオンとかプシオンも混じってる。
大事なのは本人の意志。
悪戯とはいえ、真剣だったでしょ?』
「まぁ、そうなのだが…」
『まぁ、それに本当に不味かったら、一夏様が自分で術式解散するでしょ』
「それもそうだな…」
橙が量子格納庫からネグリジェを出したらしく一夏の体が薄手の生地に包まれた。
一夏より早く目が覚めたのでサンドイッチを作り、リビングで一夏が起きるのを待つことにした。
「おいほうき!」
ウカノミタマのパラメーターチェックをしていると、一夏がリビングに入ってきた。
「どうしたのだ一夏?」
「おまえおれになんのじゅつしきかけやがった!?」
気付かれたらしい。
「お前ならわかるだろう?」
「あんなはぬけのまほうしきよめるか!」
歯抜け? 成功したのではないのか?
「そうか、教えてやるからこっちへ来い」
ソファーから立ち上がっていうと、一夏はしぶしぶこちらへ歩いてきた。
私の前に来た一夏。
「うゆ?」
その小さな体を正面から抱きしめ…
回した手をネグリジェの中に突っ込む。
「うわ!?なにしや…ひゃうぅぅぅぅっ!?」
淫紋を書いたポイントを撫でると、一夏が甲高い声を上げた。
「ほ、ほーき…!?」
「ふふふ…こういう術さ。まさか本当に効くとはな…」
継続して、撫で回す。
「あ…やぁ…らめぇ…」
「くくく…お前は尻尾の付け根辺りが敏感だったからな…
そこに血印で淫紋を書いたのだ。
そして力を流した。血は再生で片付けたが…
ふむ…淫紋を書いた時の術の情報は残っていたようだな…」
『どうやら、箒がますたーに触れている時だけ発動するみたいだね。
淫紋に使った血は箒の中だから、箒とますたーが触れてる時だけ式が完成する…のかな?』
なるほど…という事は…
「いやぁ…おしりやめてぇ…」
上気し、紅く染まった頬。
快楽で焦点の定まらない瞳。
「この一夏の表情は私
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