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少年は魔人になるようです
第120話 魔人達は相対するようです
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先に行くにつれ漆黒に変わっている。


「≪闇神(アインブルク・デュンケルヘイト)≫!!」「≪神獣虎王(ガトリッヒ・アイン・クーリッヒ)≫・・!」「≪冥獣堅炎(オブスシーヴェス・ネクトフェイバー)≫!!」
ドンッッ!!
「木乃香、ネカネ、しずな、テオ、アリカ、真名、刀子。大罪で裁け。」

『『『「我が抱きし罪よ、原罪を現せ!!」』』』


七人丁度、それぞれが傲慢、嫉妬、憤怒、怠惰、強欲、 異端、耽溺を己の武器に宿し、

武装として現界させる。差異はあれど、救世主服に悪魔の翼が生えた姿となる。


「エヴァ、刹那。我らが翼を持って敵を穿て!」

「ふん、足を引っ張るなよ、どっちつかず。」

「これが終わればまた敵ですよ。……行きます!!」

「「光皇・闇皇・虚神・空神・煉獄・神域!!!」」


修業により翼族流強化術を最終まで施せるようになった唯二人。一強化毎に背中から一対の

翼の様に光が迸り、俺やノワールの様に"六対の翼"を持った。


「"創力"により『王の財宝』解放、全宝具真名解放。及び『禁箱(パンドラ)』結合!!」


そして魔力ではなく"創力"を注ぐ事により、財宝内で強制的に即座に使用出来るように

なり、かつ他の支援型宝具の効果を即座に受け強化される。

中は神霊英霊の持ち物だけでなく、異世界の装備品が詰まりに詰まっており、その最強群が

一斉に雄叫びを上げる。


「《モード:『神子殺之故神槍《ロンギヌス》』》付与、全砲撃(フォイア)!!」


ラグナロクの総撃を超える斉射に絶対必中を付与し解放したが―――


「………出ないわよ?」

「………ああ、出ないみたいだな。」


しっかり"創力"を消費したにも関わらず、発射されなかった。とは言え想定した内だ。

拳銃で例えるなら、メンテして弾込めてスライドを引いて撃鉄を起こすまでは出来たが、

安全装置は外せなかった、みたいな感じだ。


「セーフティまでかけるとは、随分慎重な事で。」

「先程の話になるが、優先度の主要効果だよ。『被造物の全ては私に結果を齎す事は

無い』。だがここに『創造者』は当て嵌まらない。何故だと思うね?」

「逆だろう?『創造主神と創造者は創力によってのみ効果を齎し合う』と言うルールだけは

絶対に遵守させる為の……そう、副次ルール。優先度、だろ?」

「やれ、本当に。こういうべきだったか………"君の様に勘の良いガキは嫌いだよ"、と。」


考えていた台詞まで吐きやがる所なんか、俺の頭の中を覗かれているようで気持ち悪い。

だがこれで、俺がこいつに出来る事は一つだけとなった。あと試すのは――


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