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少年は魔人になるようです
第120話 魔人達は相対するようです
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分からないが、それよりも言い方が気になった。


「被造物に"次元"を当て嵌めるのか、お前は?」

「………ああ、貴様らにとって"次元"とは概念の重なりであったな。私にとっての"次元"

とは『如何に私に近いか』、『如何に自由か』でしかない。そもそも『能力』と言う概念

こそが一次元から三次元…低次元被造物の括り。

四次元からは概念を扱う程度で分け、十次元となれば低位の神――貴様等の言う"アカ

シックレコード"の管理者となり、十一次元で有から有を創り出す上位の神、十二次元と

なれば無から有を創り出す創造神の次元だ。」


随分大雑把な説明だ。

だがこいつにとっては、十次元からが"それなりに気にすべき"案件"で、それ以外は十把

一絡げと言う事なのだろう。


「そして、十二次元と私の狭間が『創造者』の次元。まぁ貴様らも『創造力』と言う無から

有を生み出す手前、十二次元との違いは優先度だけだがな。」

「神話の最上神よりお前に近いってのはやる気が出るが、優先度?その神様達は『創造者』

じゃないみたいな言い方だな?」

「分かっているのだろう、その通りだとも。私と同じ『創造』の力を持つ者を『創造者』、

設定しただけの『創造の能力』やそれぞれの世界で発生した『創造の能力』を持つ者を

『創造能力者』と区別している。優先度については副次的な効果だ。

どれ、実戦で試そうか。」

「そう、それじゃあ参加させて貰おうかしら。」


話に区切りがついた所で、漸く抑えられていた俺の家賊――いや、もう普通に家族か――が

後ろに並んだ。一応の奴の"姿"を囲まないのは、奴の本体がアレではないであろう事を説明

していたのを理解してここに来てくれたと言う事だ。


「行くぞ。ノワール、アリア、もみじ、最終覚醒化だ。」

「ようやくね―――行くわよ!『獄合神纏』!!」

「ん、『天合虎纏』・・・!」

「よしゃーー!かんぜんかいほーーー!『獄合犬纏』!!」


まずは天界・地獄の神気・及び獄素使用者の上位覚醒。ノワールは以前使った聖と魔では

なく、神気と獄素を纏う。

姿はほぼ普段と同じだが、翼から更に翼が生え、『明星の彗星(ルシファーズスピア)』が二倍の長さに

変化し、巨大な印象を与える。

アリアは同様に神気と『神虎(シェンフー)』だが、真の力を発揮出来るようになった。

14,5才への変化だったのが17,8才程への成長を遂げ、3mの銀色の狼だったのが2m程の

虎となったが、数が倍の8体となっている。

そしてもみじは、『地獄の番犬』と獄素を全力行使で纏う。真紅の美しい髪は荒々しい

毛並みとなり、毛
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