第一章
[2]次話
敵は何か
オプノバはファイア?=エボックの本部で急に入った仕事を聞いてこう言った、
「最近どうも」
「ああ、戦闘じゃなくてな」
「その話が多いですね」
「仕方ないだろ」
上司である隊長はオプノバにこう返した。
「俺達は武装集団だがな」
「戦うことが目的か」
「違うだろ、武力を以てな」
「困っている人を助けることがですね」
「目的だからな」
それがファイア=エポックの仕事だというのだ。
「だからな」
「戦闘以外にですね」
「災害救助とかもな」
「仕事だから」
「だからだ、今回もだ」
「災害救助にですね」
「行くぞ、インドにな」
この国にというのだ。
「いいな」
「わかりました、それでは」
「とんでもないサイクロンだったらしい」
台風のことだ、インドでは台風をこう呼ぶのだ。
「だからな」
「被災者の人も多いですね」
「その被災者の人達の為にな」
まさにというのだ。
「行くぞ」
「わかりました」
「それもすぐにな」
こうしてだった、オプノバはインドに部隊単位で向かった。被災地はどんな状況だったかというと。
台風により散々に破壊された後だった、家も建物もインフラ施設も徹底的に破壊されてしまっていた。
そして被災者の人達は困り果てていた、しかもだ。
「まだ軍隊は来ていないですね」
「インド軍もな」
「ですがこの間にも」
「そうだ、被災者の人達はな」
まさにとだ、隊長はオプノバに話した。
「こうしている間にもな」
「どんどんですね」
「死のうとしている、だからな」
それでと言うのだった。
「行くぞ」
「重機や救助に使えるものは全部持って来ていますし」
「武器はな」
隊長は救助に使う重機等の道具をあえてこう言った。
「全部持って来たからな」
「ここはですね」
「もうインド政府には連絡をしてる」
「早いですね」
「司令がされた」
ファイア=エボックの最高責任者だ、その経歴は謎に包まれているが各国政府にも国際連合にも顔が利く人物だ。
「だからだ」
「我々の活動も」
「問題ない、ではな」
「すぐに全員で」
「医療品も送る、入浴施設も用意したし食料もだ」
そうしたものもというのだ。
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