機動戦士ガンダム
2172話
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―ネットワークに接続してなければ無意味――を突いた形となったのは、偶然だったのか、それとも狙ったのか。
個人的には偶然だと思いたいところだが。
ただ、それでも万が一を考えれば、こちらとしても手を打っておく必要があり……暇な俺に白羽の矢が立った訳だ。
実際、俺が護衛をしているのであれば、それこそ誰が何をしようとも、それを迎撃するのは問題ない。問題ないのだが……
「ああああああああああああああっ! 待てって言ってるだろ! 好き勝手に行動するんじゃない!」
そんな俺の怒声が周囲に響く。
いや、クレイドルにやって来た時点で、この連中が好奇心旺盛な者達だというのは、当然のように知っていた。
そもそも、好奇心旺盛でもなければ、わざわざクレイドルまでやってきたりはしなかっただろうし。
そうである以上、この結果は予想してしかるべきだったのかもしれないが……それでも、実際にその場に直面している俺が怒声を上げるのも当然だろう。
何しろ、この連中ときたらマイペースというか、自分の思う通りにしか行動しないのだ。
それこそ、出来れば1人ずつにコバッタではなく、メギロートでもつけたいと思うくらいには。
一応コバッタでも、ある程度の護衛は可能となっている。
だが、それはあくまでもある程度だけであって、本格的に襲撃をしてくればそれを防ぐような真似は出来ない。
量産型Wをもっと連れてきた方がよかったか?
ただ、何だかんだと量産型Wは優秀だからこそ、他に多くの仕事があったりするんだよな。
「おおおおおおおおおおっ! こ、これは……この動物は何だ!? どうすれば、このような姿になるのだ!」
視線の先でそう叫んでいるのは、UC世界においてもそれなりに優秀な学者だ。
一応、今日俺が率いてきた中では一番偉い……という事になっている。
もっとも、本人は偉いとかそういうのよりも、自分の知的好奇心を満足させる為に動くのが最重要といった様子ではあったが。
「あー、ほら。落ち着け。取りあえず落ち着け。お前が怖い顔をしてるから、逃げそうになってるぞ」
そう言いながら、綿毛のような毛に身体全体を包まれている、リスのような生き物に突進しようとする学者を止める。
そうして動きを止めた視線の先では、そのリスのような生き物は耳を羽ばたかせながら飛んでいった。
……そう、俺がリスではなくリスのような生き物と表現していたのは、そのリスのような生き物は耳が大きく、その耳を羽ばたかせる事によって空を飛べるからだ。
正直なところを言わせて貰えば、そのリスの翼……耳か。その耳の大きさでリスが飛べるとは思えない。思えないのだが……それでも飛んでいるのだから、恐らく物理的な方法以外の何かがあるのだろう。
にしても、この生き物は
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