第二章
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「寂しいなって。だからね」
「今日は皆でゆいこっちのお部屋でパーティーね」
「甘いお鍋作って」
「それでなのね」
「そうしたいけれどどうかな」
ゆいこは友人達にまたこのことを提案した。
「今日はね」
「ええ、じゃあね」
「ちょっとお父さんとお母さんに断るから」
「そうしてからね」
「皆で行くからね」
友人達は早速自分達の携帯を取り出してそのうえでメールで家族に連絡した、幸いどの娘も家族から賛成を得られて。
それでゆいこの部屋でパーティーとなった、そのパーティーは。
ちゃぶ台の上にある鍋を囲んだ、その鍋の中には。
チョコレート、鍋の下のコンロの熱で溶けているそれがある。その傍には小さなシュークリームやビスケット、マシュマロ、クッキー、ドライフルーツ、カステラ等があった。そうしてそうしたものを突き刺す串もあり。
ゆいこは笑顔でだ、友人達に告げた。
「甘い紅茶もカルピスウォーターもあるしね」
「もう徹底的に甘いわね」
「飲みものまでね」
「じゃあこの甘いものを楽しみながらね」
「沢山食べましょう」
「今日はこれが晩御飯よ」
この鍋がというのだ。
「だから皆で沢山食べようね」
「そうしましょう」
「いや、こんなに甘い晩御飯はじめてよ」
「お菓子が晩御飯なんてね」
「子供の頃一度でもって思ったけれど」
「夢が適った?」
「そうよね」
友人達もゆいこと同じく笑顔になってだった。
それぞれ頂きますをしてから串を取って菓子に突き刺してだった、チョコレートの中に入れてから食べた。
どの菓子も元々の甘さにチョコレートのそれが加わり実に美味かった。それで皆この日の夕食を心から楽しめた。
勿論紅茶やカルピスも楽しんだ、全員満腹になった時にはもうお菓子も鍋の中のチョコレートもなくなっていた。
その食べきった様子と満足している友人達の顔を見てだ、ゆいこはここでも笑顔で言った。
「楽しかったね」
「ええ、凄くね」
「たまにはこんあ晩御飯もいいわね」
「いつもだったら太るけれど」
「こういうのもいいわよね」
「うん、またしようね」
こう言うのだった。
「そうしようね」
「ええ、またね」
「またしましょう」
「楽しいから」
「美味しいからね」
「うん、笑顔になれるからね」
ここでも笑顔のままのゆうこだった。
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