暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第6章:束の間の期間
第173話「天巫女の真髄」
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を帝が止める。

「(一種の暴走状態。俺が踏み台だった時も何度かなった奴か?少なくとも、それに似た状態だな。なら、これを手っ取り早く止めるには……)」

「……帝?」

「ここは俺に任せてくれ。後、出来れば皆を運んで、クロノに一応伝えてくれ」

 帝が前に出て、そう宣言する。
 ただの暴走。故に奏達の手を煩わせる必要もない。
 そう判断して、帝が矢面に立った。

「(……暴れられない程に、ボコせばいい!)」

 かつての自分の暴走っぷりと重ねたからか、帝は決意を固めて正面に立つ。
 邪魔をすると認識した神夜は、真っ先に帝へと襲い掛かった。

     ギィイイイン!!

「ぐぅうっ……!」

「帝!!」

「早く行け!こいつの暴走程度、俺で十分だ!」

 デバイスのアロンダイトから繰り出された一撃を、帝はデバイスのエアで受け止める。
 力負けにより後退するが、何とかその一撃を受け止めてアリシア達に催促する。
 その言葉を聞いて、アリシア達は気絶した人達を運び出しに行った。

     ドドドドドッ!!

「さて……覚悟しろよ、誇大妄想野郎……!」

 “王の財宝”による射出を回避させることで間合いを確保し、帝は戦闘に身を投じた。














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