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Fate/BBB ー血界戦線・英霊混交都市ー
登場するたびに噛ませやネタ化するお気に入りキャラを見ていると心が痛むけどこれも一つの愛なんだよ、って短編
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サーヴァントかと言われれば決してそのような事はないのだが、実戦経験的な意味では少々貧弱な部分もある。そしてそれ以上にクラウスが素で強い。対人戦では殊更強い。ジャンヌ・オルタは一方的に叩きのめされた挙句、ジャンヌに「根は決して悪い子じゃないんです!」と必死に説得されて座に還るのを免れている。
 この時のオルタの羞恥と屈辱たるや。人間だから楽勝楽勝と甘い見積もりで挑んだ相手がスパルタクスより重装歩兵みたいな男であったこと。オリジナルに助けられたこと。その二つが重なったジャンヌ・オルタは一つの結論を出した。

「私に情けをかけた事、絶対に後悔させてやるわ、オリジナル!そしてそこの強面十字架男!アンタは必ずこの私が殺すッ!!」
「いつでも来給え。私は逃げも隠れもしないし、君が誇りにかけて戦いを挑むのならば私も拳を以てして応えよう」

 ここまでは普通の宣戦布告だったのだが、この後のレオとザップの迂闊な言葉がまずかった。いや、別の視線で見ればファインプレーだったが。

「まぁライブラは秘密結社なんで、ライブラメンバーじゃない人は正々堂々クラウスさんに会いに来れないんですけどね。物理的にセキュリティに引っかかって」
「とするとアレか。いつ来るか分からない旦那を待って巌流島の小次郎状態か。或いはハチ公」
「誰っすかコジローって。ハチ公は映画で見たことありますけど」

 相変わらず変な所で日本知識を持っているザップはさておき、ジャンヌ・オルタは「え?」という顔をした。彼女は知らなかったのだが、秘密結社ライブラの本部はライブラのメンバーしか侵入できないように超高度なセキュリティが施されており、侵入するには見えない防壁を潜って窓から侵入するとか、内部から破壊されたタイミングを見計らうとか、ライブラの人間に直接招いて貰うとか、とにかくジャンヌ・オルタ自力では無理な方法しかなかった。

 ――ちなみにこのセキュリティ、月のアルターエゴ達やBBでさえ電子戦での突破は不可能である。何故ならHLから言わせれば彼女たちの性能がポンコツだから。一日でも自己改造を怠ると2世代ほど置いていかれそうな技術革新が繰り返されるHLは彼女たちに冷たかった。尤もそれは、正当な「切磋琢磨」の関係と言えなくもないのだが。

「ちょ、何よそれ!逃げないとか言いつつ自分は安全圏に引きこもる訳!?」
「あー……連絡先でも交換して待ち合わせすればよくないっすか?」
「女子高校生か!何で私が宿敵の電話番号知ってるような関係になんなくちゃいけないのよ!」
「ンだよメンドクセー小娘だな。旦那はお前みたいなのにいちいち構っていられる程暇じゃねーんだよ!」
「アンタは1日1回は挑んでますけどね」

 怒り狂うジャンヌ・オルタをよそに、どうすればいいか思案を巡らせていたジャンヌに(久し
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