インテグラル・ファクター編
聖なる嵐
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!」
俺たちは走った。Mobを迅速に一気にぶっ倒す。サチやダッカーには近づけさせないように。円を描くように倒していく。雑魚Mobはあと十数体になる。
「キリトいけるぞ!サチ達は出口を目指せ!」
「でもアヤト達が……」
「大丈夫だよ。俺もアヤトも絶対戻って来るからさ」
「そうそう。だからさ、先にホームで待っててくれ」
「……わかった」
サチとダッカーは出口を目指して走り出した。ダッカーは腕を切られているためか、バランスが悪いらしく上手く走れないようだった。
雑魚Mobはサチ達の方に走り出すが、アヤトが背中を切り込んだ。
「お前らの敵は俺たちだ。勘違いすんなよ」
もう少しで全ての雑魚Mobが倒される。その時、一体のMobがこれまでにない動きをしはじめた。手に持つものはまるで弓のようで、
「まずい!!」
弓持ちのMobは骨の矢をサチに向けて引き、離した。
「サチ!しゃがめ!!」
「え!?」
サチは振り向くと同時にサチの体は突き飛ばされた。サチは倒れ、顔を上げると
「ダッカー!!」
ダッカーの胸に骨の矢が刺さっていた。
「そんな!ダッカー!」
「サチ、お前は生きろよ。後、ケイタにゴメン……ってーーーー」
ダッカーはガラス片になって砕け散った。
「そんな……ダッカー……私のために……」
サチは泣く。自分の為に助けてくれたダッカーへの罪悪感で。
「泣くなサチ!今は逃げることが最優先だ!ダッカーの為にも!!」
サチはハッと顔を上げると出口に向かって走った。
「キリト、すまない。サチの方に行っててくれないか?」
「何言って……!?」
キリトはアヤトの手を見た。拳は握られプルプル震えている。
「頼む」
「……わかった。ただし約束しろ。絶対戻ってこい!」
「わかった」
キリトはサチの後を追っていった。見えなくなるまで見届けると、俺はスケルトン・ビシャス・レックスと雑魚Mobを睨みつける。
「????????ーー!」
ボスは咆哮を上げる。
「うるせぇよ……」
ダッカーを殺したMobが今度は俺に弓を引いてきた。
放たれた矢を俺は切り落とす。
「テメェら覚悟出来てんだろうな?」
再びMobが弓を構えた時、俺はソードスキル《レイジスパイク》を使い突進。そして切り上げて真っ二つにした。
残りのMob達は一気にかかってきたのを《クロス・アーク》で一掃した。
「残るはお前だけだぜ大将」
「??????ーー!」
俺はなるべく壊れやすい肋骨ではなく、股間部分を切り刻んだ。
ボスの体力は残りわずか。ボスは俺を食おうと口を開けて顔から突っ込んできた。
「ホーリィ…………テンペスト!!!」
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