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真ソードアート・オンライン もう一つの英雄譚
インテグラル・ファクター編
聖なる嵐
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「とりあえず今の俺たちの敵う相手じゃない!一旦退くぞ!」

メンバーは立ち上がると、広間の出口に向かって走り出した。しかしスケルトン系のMobに邪魔されて上手く進めない。

(俺一人ならボスもMobも倒せるかもしれない!だけど……みんなを庇いながらではそれも出来ない!!)

キリトは唇を噛み退路を確保しようとMobを倒していく。

「うわぁ!助けてくれぇ!!……ぎゃ!!」
「ササマル!!」

ササマルはMobの持つ骨の剣に串刺しにされ、ガラス片になって砕け散った。

「そんな……ササマルが……」
「くそ!この野郎!!」
「やめろテツオ!敵に背中を見せるな!!」
「ぐぁ!」

テツオがササマルを殺したMobの方を向いた時、それまで対峙していたMobの剣に切られた。そしてテツオもHPがゼロになり、そのまま……砕け散った。

「テツオ!」
「くっそぉ!!」
「待てダッカー!今は戻るのが先だ!サチを安全圏に連れて行く。それが最優先だ!」
「くっ!」

サチは武器を持っておらず、持っていたとしてもそれは低層用の武器しか使えなかった。
キリトとダッカーの間に挟まれたサチは自分の手を祈るようにして握る。

(お願い神さま!あの人を、アヤトをここに連れてきて!私たちを助けて!)

「アヤト!!!!」

サチは持てる限りの大声で叫んだ。サチの声が洞窟内に響く。しかし何も現れる感じはしない。

「ぐぁ!」
「ダッカー!」
「腕が……!俺の腕が!?」

ダッカーの腕が骨の剣によってスッパリと切られてしまった。それにより、持っていた槍も落としてしまう。
そしてMobはサチに向けて剣を上げた。

「きゃああ!」

サチは頭を手で抑え目を瞑る。剣は振り下ろされ、切られるエフェクトが起きr

キィン!!

金属がぶつかるような音が響く。目を開くとそこには

「なんで何も持たずにこんな洞窟に来るかな?」

アヤトが攻撃を受け止めていた。アヤトはそのままMobを切り倒す。

「アヤト!」
「どうしてここに!?」
「説明は後だ。キリト!またせたな」
「お前はいつも遅いんだよ!」

アヤトはキリトと対峙しているMobも倒す。

「あのデカイ奴が親玉だ。親玉の体を部位破壊するとそこからコイツらが生まれてくる。親玉を倒すには部位破壊せずにHPだけを削り切るしかない。おそらく、親玉を倒せば他のMobも自動的に倒されるはずだ。いけるかアヤト」
「わかった。ところで他の連中は?」
「それは……」

キリトが俯く。なるほど、これは絶対負けられないわけだ。アヤトは納得すると目を吊り上げていう。

「おっし!まずはこの雑魚共をぶっ倒して退路を確保する!いくぞキリト!」
「おう
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