インテグラル・ファクター編
聖なる嵐
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「サチは、キリトに掴まってな。この中だったらキリトが一番センスあるから」
「よろしくねキリト」
「お、おう。了解」
「しっかし、インゴットを手に入れるには鍛治スキル持ってる奴がいないといけなかったなんてな」
「よっし着いたぞ!みんな、準備はいいか?」
ダッカーの一言で皆気を引き締める。
「行くぞ!」
「「「「おう!」」」」
黒猫団みんなで洞窟の中に入っていった。洞窟内は然程暗くはなく、出てくるスケルトン系のモンスターは大した強さではないため2人いれば十分なぐらいだった。
「やっぱり俺たちの敵じゃなかったな!」
「ああ!この調子でちゃっちゃとボス倒してインゴットを手に入れようぜ!……お!」
気がつくとかなり広い広間に出た。
「どうやらここがボスの間みたいだな」
「オラ早く出てこいよ!どうせ大したことないんだろ!」
「ちょっとダッカー」
サチがダッカーを嗜める。それから30分近く待ってみるがなかなか出てこない。
「出てこないな」
「うん。ここじゃなかったのかな?」
「でも、他に出てきそうな場所はなかったしなー」
「とりあえず出直すか?」
「そうすっk『????????ーー!!!』」
突然の巨大な咆哮が広間内に響く。振り向くと巨大な骨のティラノサウルスを連想させるモンスターがポップしていた。
《Skeleton vicious rex》
「出てきたな!みんな!陣形を作れ!」
「「「「おう!」」」」
敵は一体だけのため、サチを下がらせて四方に分かれて攻撃する。ダッカーの槍がボスの肋骨の先を破壊した。
「よし!部位破壊!」
「やったなダッカー!」
「このままやるぞ!」
すると、破壊した肋骨の破片が変形しはじめた。
「な、なんだ!?これ!?」
変形した骨は人型のMobになり、ダッカーに斬りかかってきた。
「くそ!なんなんだよコイツ!」
人型のMobはこれまで出てきたスケルトン系のMobよりも強く、ダッカーは耐えるのがやっとだった。
「みんな気をつけろ!部位破壊するとそれが敵になるみたいだ!」
「そんなのどうすればいいんだよ!……しまった!!」
テツオの両手斧がボスの部位破壊をしてしまった。その砕け散った骨はみるみるうちに変形し、多くの人型のMobに変わった。
「クソ!こんなの倒せるわけないだろ!ぐわぁ!」
「テツオ!!」
Mobの一撃がテツオの背中に炸裂した。そのままテツオは倒れてしまう。
「この難易度。スケルトン・ビシャス・レックスは50層クラスの敵か!?」
「そんな!?50層なんて……うわぁ!」
「ササマル!!」
ササマルはボスの尻尾のなぎ払いを受けて飛ばされてしまう。
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