機動戦士ガンダム
2170話
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い。
セイラにしてみれば、駄目元に近い提案だったのだろう。
実際、クレイドルの中でも重力制御をしている部分に関しては、基本的に量産型Wが整備をしているし、その場所に近寄らないようにバッタやコバッタ、メギロートといった戦力まで用意されている。
クレイドルその物はルナ・ジオンに貸しているのだが、重力制御技術に関してはシャドウミラーが手綱を握っておく必要があった。
ルナ・ジオンの人間を信用していない訳ではない。
特にここにいるような、ある程度気心の知れている連中であれば、それこそ一切疑う必要はないだろう。
……当初は俺を、正確にはシャドウミラーを怪しんでいたアンリも、今ではそこまで疑っている様子はないし。
もっとも、ルナ・ジオンとシャドウミラーは別の国であるという事を示す為か、他の者達程にこちらに気を許しはしていないようだったが。
この辺りは、自分がルナ・ジオン軍の軍事を司っているという思いがあるのだろう。
実際、シャドウミラーの手を色々と借りてはいるが、全てをシャドウミラーに頼り切りにするといった真似をしていないだけ、好意的に受け取る事は出来る。
「なら、重力制御技術の方は断るという事で。それと……魔法を直接その目で見たいという要望もあったけど、こっちは?」
セイラの視線が俺に向けられる。
まぁ、今ここで魔法を使えるのは俺だけなのを思えば、そんな反応になるのも当然なのだろうが。
「俺がそれに付き合うのもいいけど、時間が取れるかどうか分からないしな。取りあえず俺が無理なようなら、こっちで何人か魔法使いを用意しておく」
刈り取る者辺りを召喚するのが、魔法としては一番分かりやすいと思うんだが……その場合、それを見ていた者もかなりショックを受けるだろうしな。
そうなると……
「いっそ、エヴァでも引っ張り出すか?」
「止めてくれ」
即座にそう告げたのは、オルテガ。
いや、口に出したのはオルテガだったが、ガイアとマッシュの2人もオルテガの言葉に同意するように頷きを返していた。
あー……そう言えば黒い三連星の3人は、まだルナ・ジオンを建国する前にホワイトスターで訓練をしていた時に、エヴァの訓練に巻き込まれたんだったか。
もっとも、詳しい事情としてはオルテガがエヴァの見た目で侮ったのが訓練を付けられる理由になったらしいが。
せめてもの救いは、エヴァの訓練では魔法を殆ど使われなかった事か。
とはいえ、600年以上を生きるエヴァは、魔法を使わずに素手でも普通に強い。
かなり昔に日本に来た時に習った柔術と、人形使いのスキルの糸を使った攻撃。
この2つを組み合わせれば、魔法の類を使わずとも、極めて高い戦闘力を発揮する。
そして実際、黒い三連星の面々はエヴァにこれ以上な
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