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転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2170話
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がいいでしょうし、受け入れるつもりよ。何か問題はある?」

 セイラの言葉に、少し考えてから口を開く。

「取りあえず視察団の規模がどれくらいになるかによるな。もし多いような、それこそスパイとか破壊工作員とかが入っている可能性もあるし」

 例えば、破壊工作員がクレイドルで爆弾でも爆発させ、実はクレイドルは安心出来る場所ではないと主張する……といった風に考えている可能性は、決して否定出来ない。
 連邦にしてみれば、地球やコロニーの住人がクレイドルに移住を希望するというのは、当然のように面白くないのだから。
 だからこそ、少しでも移住希望者を減らしたいと、そう考えても不思議ではない。
 ……もしくは、単純にルナ・ジオンという存在が気にくわないからそのような行動に出るという考えも否定は出来ないのだが。

「その辺は、量産型Wとバッタ、コバッタがいるから大丈夫でしょう」

 ルルーのその言葉に、皆が頷く。
 何だかんだと、ここにいる面々がクレイドルで暮らし始めてから、1ヶ月近くが経つ。
 であれば、量産型Wやバッタ、コバッタといった存在に慣れてきても、おかしくはないか。

「量産型Wとかが信頼して貰えているようで何よりだよ。ただ、一応夜とかは視察団を好きに出歩かせない方がいいかもしれないな。何か妙な真似をしないとも限らないし」
「私もアクセル代表の意見に賛成です。連邦が必ずしも妙な真似をしてくるとは限りませんが、私が知っている連邦のやり口を考えると、警戒してしすぎるという事はないと思います」

 しみじみとした口調で呟くジェーン。
 ダグラスの秘書というよりは、キシリア機関の一員として、その辺の情報に詳しいのだろう。
 とはいえ、ルナ・ジオンとしてそんな連邦のやり方を許容出来ないというのも、間違いのない出来事ではあるんだが。

「では、夜は治安上の問題から自由に出歩かないようにして貰うという事で。……それで、次の問題ですが……向こうは、重力制御技術を見てみたいと要望してきています」
「あー……なるほど」

 セイラの言葉に、俺は納得の表情を浮かべる。
 基本的に、UC世界において重力制御技術の類は存在しない。
 コロニーの疑似重力にしても、コロニーの外郭部分を回転させて疑似的に重力を発生させるという、かなり乱暴な方法なのだ。
 それだけに、連邦としてはルナ・ジオンが……正確にはシャドウミラーの持っている重力制御技術に強い興味を抱いてもおかしくはない。おかしくはないが……

「却下だな。重力制御技術は、シャドウミラーの強さを支えている柱の1つだ。それを、むざむざと連邦に見せて技術を渡す訳にはいかない」
「でしょうね」

 セイラも、俺が何と答えるのかは分かっていたのだが、不満を口にするような事はな
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