暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2170話
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なければグラナダの貸し出しは出来ないと言われれば、ジオン軍にとってもその意見を呑むしかなかったのだろうが。
 もしルナ・ジオンが弱小国家であれば、それこそ軍事力を見せつける事でどうにかした可能性もあったが……今回の場合、軍事力を見せつけたのはルナ・ジオンであり、シャドウミラーだ。
 グラナダ以外の月面都市を、圧倒的な戦力で陥落させ、突撃機動軍はニーズヘッグ1機だけに蹂躙された。
 それこそ、突撃機動軍の全戦力で襲ってきても、ニーズヘッグの装甲には傷1つ付ける事が出来なかったのだ。
 そうである以上、軍事力を見せつけるなどといった行為をした場合、藪を突いて蛇……じゃなくて、ニーズヘッグが出てくるという事になりかねない。
 計算高いキシリアが、そのような真似をする筈もなく……であれば、腹の中で何を考えているのかはともかく、現在のところはこちらと友好的に接するしかないだろう。
 月の近くで戦いを行うという失態の件もあるし。
 ただ、あの戦いを行っていたのは、月を本拠地とした突撃機動軍ではなく、ドズルの支配下たる宇宙攻撃軍だったらしい。
 何で宇宙攻撃軍の部隊が月の近くにいたのかは、俺にも分からないが……ドズルとキシリアの仲の悪さを考えれば、それは何か意味深なような気がする。
 考えられる可能性としては、ジオン公国内部でルナ・ジオンやシャドウミラーに対する対応が割れているとか。
 今のところ、ルナ・ジオンやシャドウミラーと戦ったのは、月の周辺で起きた戦いを唯一の例外として、それ以外では突撃機動軍だけだ。
 勿論そのデータを共有はしているだろうし、ニーズヘッグが戦っている光景は生中継したのだから、ルナ・ジオンやシャドウミラーを侮るといった真似をするとは思えない。
 思えないが……ラルから聞いたドズルの性格を考えると、自分達では勝てないだけの力を持っているからといって、大人しくこっちの指示に従うとかと言われると、疑問を抱く。
 俺が心配する事じゃないが、またジオン公国の内部で妙な騒動が起きなければいいんだけどな。
 MSをどのように使うかという話になったとき、キシリアとドズルは正面からぶつかり、結局ジオン軍は突撃機動軍と宇宙攻撃軍の2つに分かれた。
 それと同じような事を、今回もやらないといいんだが。
 実質的には戦争状態であろうとも……いや、だからこそジオン軍が幾つにも細かく分かれていくというのは、ルナ・ジオンやシャドウミラーにとって面白い事ではないのだから。

「ともあれ、連邦軍の視察は引き受けるという対応でいいのか?」

 ジオン軍については、結局俺が幾ら考えても意味はないので、その辺は放っておく事にする。
 もし何かあっても、それは独立戦争の相手の連邦軍に押しつけるという事で。

「そうね。連邦軍との接触も増やした方
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