第75話『終戦』
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ることもなかった。
「……ごめん」ギュッ
「…!」
「今の俺にしてやれるのはこれくらいだけど、でもいつか、俺は結月を守れるくらいに強くなる」
晴登は左手を結月の背中に回して抱き締め、右手でサラサラの銀髪を撫でながら、そう宣言した。それは、晴登の嘘偽りのない本心のものだ。ただ、
「・・・やっぱり、言っといて恥ずかしいなこれ…」
「ううん、かっこいいよハルト」ギュ-
「ちょ、苦しい結月!?」
「──ちゃんとボクを守ってよ、ハルト」
暗闇の中でも、その笑顔だけは確かに、確かに見えた。
──当たり前だ。もう二度と、怖い目になんて遭わせない。
「あぁ。それが、俺の"日常"だからな」
強い決意と仄かな温もりを胸に、晴登と結月はそのまま眠りについた。
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