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非日常なスクールライフ〜ようこそ魔術部へ〜
第75話『終戦』
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い! 二人とも、ありがとうございました!」


そう言った瞬間、徐々に魔法陣の光が増し、次第に晴登たちの意識は遠い彼方へと消えた。






魔法陣が消えた途端、辺りは森らしい本来の静寂を取り戻す。だが余韻に浸る彼らにとって、むしろそれはありがたかった。


「…行っちまったか」

「アンタ、ホントにいいのかい?」

「いいんだよ。俺はこの世界が好きなんだ。これから、失ったものを取り戻さなきゃならねぇ」


長年続いた戦争による損害は決して少なくはない。それでもこの世界が好きだからこそ、それを取り戻して、また皆で笑い合う。それが一真の望みだった。


「は、あの弱っちいガキがここまで言うようになったか。人間変わるもんじゃな」

「だーかーらー、その話は無しって言ってるだろぉ!」


復興を図る二人の様子を、黄金の満月と満点の夜空が静かに見下ろしていた。






「う…ん」


まるで長い旅を終えたかのような倦怠感と共に、晴登は目を覚ました。そしてやけに固い寝心地、すなわち地面の上で寝ていたことを悟った瞬間、汚れも気にせず急いで起き上がる。


「あれ、ここって…」


まだ夜なのか辺りは暗く、鬱蒼と木が林立して似たような景色が一面に広がっているが、見覚えは一応ある。そう、ここは肝試しに入った森の中だった。つまり、


「帰ってきたのか……」


異世界からの回帰を体験するのはこれで二度目だが、やはりこの倦怠感は慣れるものではない。身体の傷や汚れも、今や地面で寝ていたが故の土埃のみ。

『異世界での事象は現実世界に干渉しない』

この不思議な感覚も調子を狂わせる要因の一つだ。


「んん…」

「っ!」バッ


ふと背後から掠れるような声が聴こえ、慌てて振り向く。
するとそこには、土の上で眠る結月の姿があった。いや、それだけではない。見渡せば、肝試しを行った魔術部部員全員の姿があった。


「う……あ、ここは…?」

「森の中です、部長。俺たち帰ってきたんです」

「帰ってきた……あぁ、なるほど。そういうことか。うぅ、何かまだ頭がクラクラする…」


終夜は頭を抑えながら呟いた。確かに、初めてでこの感覚はキツいものがある。歴戦の猛者気取りだが、晴登とて慣れた訳ではない。


「とりあえず、森の外に出ませんか?」

「…あぁ。一度整理しねぇとな」


晴登と終夜は全員を起こし、何とか森の外へと抜け出した。





「・・・あれだけ時間が経ったのに、こっちの世界ではまだ夜だなんて、不思議な感覚ね」

「あぁ全くだ。三浦の気持ちがようやく理解できた」

「あと、傷が治ってる
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