05
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
グ、ヘルメシエルが採掘コロニーに突っ込む。
「お前達!撃ち続けろ! 砲撃を絶やすな!」
コロニーからは絶えず砲撃が続く。
「くく…やっぱ思った通りだぜ。奴ら出てきやしねぇ…」
『チキンなの?』
『お馬鹿なの?』
「火力主義同盟はその名の通り『同盟』だ。
幾つかのフォースがより集まってできている。
奴らは接近戦が不得意で、落ちぶれたらしい。
それをあるフォースがアライアンスを使って集結させたんだと」
『つまり近づけば勝ち?』
『ヒキコモリ?』
「ああ、そうだ。俺はそのスタイルが悪いとは言わないし得意を伸ばすのは結構な事だと思っている。
だが、こっちに喧嘩をうったとなれば話は別だ」
『喧嘩?』
『どんな?』
「ほら、この前勧誘されただろ?」
数週間前、火力主義同盟はARROWSを勧誘していた。
そしてヴォジャノーイがそれを断ると、長距離ビームでのハラスメント攻撃を始めたのだ。
「あれから何回か脅しみてぇな勧誘があってな。うるさいから黙らせる事にした」
そういいながら、カンヘルは腰に無理矢理装備させていたビームマグナムを抜いた。
ろくに狙いを定めずにコロニーに向かって撃つ。
『なんでIフィールドないの?』
『貧乏なの?』
「コロニー一基丸々覆うIフィールドなんてねぇよ」
三人は弾幕をすいすい避けながらコロニーへ近づく。
その弾幕も全て長距離ビームなどであり、ARROWSにとっては避けるのは容易い。
外壁へ取りつこうとした時、先までとは違う極太のビームが走る。
「おーおー、出てきなすった」
コロニーの外壁を突き破って出てきたのは、ビグザムだ。
『ARROWSに告ぐ。我らの傘下に入れ。
先の貴君らの攻撃は素晴らしい物であった』
突然通信が入った。
『隊長、どうするの?』
『兄様、なんて言うの?』
ヴォジャノーイはニヤリと笑った。
「『バカめ』だ」
『『了解!』』
メティとサンディが通信を開く。
『『ARROWSより火力主義同盟へ。
「バカめ」。繰り返します「バカめ」』』
『宜しい! ならば戦争だ!』
「あーあ。何なんだろうねこのネタの応酬は……。
ではこちらの勝利条件は貴君らの拠点の破壊。
そちらは我々の殲滅。よろしいか?」
『宜しい!ならば』
「天丼してんじゃねぇよ!」
カンヘルがビームマグナムのカートリッジを一つ外し、ビグザムへ投げつけた。
それはIフィールドを突破し、ビグザムの砲口へ。
『ふはははは! 見よ! 我がビグザムの威光を!』
チャージが開始されたビグザムのメガ粒子砲。
しかし……。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ