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龍天使の羽撃き
05
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コロニー内のハンガーでは既にバエル・ゼブルが整備中だった。

コックピットハッチを開け、外へ。

ハッチの上部を押すと慣性のまま床へ。

「遅かったな。灯俊」

待っていたのは葵…ダイバーネーム<カトラス>だ。

「悪いな葵」

「あっちでアイス奢れよ」

「やっぱりそういうつもりか。まぁ、いい。
今日の分のバイト代から出すさ。足りなかったら菊岡のポケットマネーから失敬しよう」

ヘルメシエルとライトニングのハッチが開き、二柱の天使が舞い降りた。

その背中の翼をはためかせ、スッと降り立つ。

慣性によって一度下へと向かったワンピースと髪がふわりと跳ねる。

そしてトンっと跳ね…

「隊長!」

「兄様!」

「あわぁ!?」

頭突きをかまされた。

タマには当たらなかった……いやまぁGBNに痛覚は基本無いから痛くはないが気分的にな…

「おー…。どしたー。おまえら」

「最近あっちで会ってないの!」

「久しぶりなの!」

うん。嬉しいけど離れて欲しい。

ここ一応パブリックスペースだし、見られたらあらぬ噂が立ってしまう。

「あー。模試と定期考査続きでな…
俺と葵もおまえらに会いたかったぜ」

「「うれしいの!」」

「うん。で、そろそろ離れてくれないか?」

「「えー?」」

くっそ…かわいいじゃねぇか。

「ほら、二人ともかわいいからさ、俺も恥ずかしいんだよ」

「ほう?彼女の前で堂々と幼女を口説くとはいい度胸だな灯俊」

あ…やべ…

「それと、追加で言っておくぞ」

なんだろうか…

「お前既にロリコンダイバーって呼ばれてるぞ?」

ひとし は めのまえが まっくらに なった !

side out






灯俊…ダイバーネームヴォジャノーイは幼女に抱きつかれたまま、その体を硬直させた。

「メティ、サンディ。そのバカ引き摺っていいからホーム行くぞ」

「「はーい!」」

二人はヴォジャノーイの脇に手を入れ、引き摺り始めた。

「はぁ…つかなんでホームの設定がインダストリアル7なんだよ…」

「ルウムだからなの」

「近くにテキサスコロニーがあるの」

「いや…でもだぞ? ゲートがあるとはいえ他のフォースの奴らから嘗められるし…」

「私達はエンジョイ勢なの」

「ガチ勢は疲れるの」

「まぁ…いいか…。ホットドッグ旨いし」

「ムーアよりマシなの」

「あそこジャズがうるさいの」

「放電が面倒なの」

「ビームが曲がっちゃうの」

「ここも大概だがな」











「はっ!?」

「起きたか
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