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真ソードアート・オンライン もう一つの英雄譚
インテグラル・ファクター編
月夜の黒猫団
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ダッカーに説明すると、それと同時に黒猫団全員は胸を撫で下ろした。

「サチがいない分今までより役割の担当が増えるからそこだけ気をつけて組まないとな。僕はテツオとタンクやるよ。ササマルとダッカーは後衛で頼む。キリトも同じで」

黒猫団はこうして再スタートを切った。はじめこそやった事のない役職に困るケイタ達だったが、次第に慣れそれから半年以上順調にレベリングを続けていった。
そしてある日、レベリングの帰りにケイタから溜まったお金でギルドホームを買おうという話が出てきた。

「そうだ!アヤトも黒猫団に入らないか?そうすれば宿からわざわざ来ないでもすむし近いうちにギルドホーム買うからそっちに住めるしさ!」
「まぁもう俺たちの仲間だしギルドメンバーみたいな感じだけどな!」

ダッカーの一言で笑いが起こる。慣れるまでとか言ってもう半年以上一緒に行動しているからな。よし!

「そうだな。せっかくなら俺も正式に入団しようかな」

俺はケイタから送られてきたギルド申請のメッセージを承諾した。まさか俺がギルドに入るなんてな。これまで他のゲームでも野良パーティに参加して戦うぐらいでギルドに入るのは初めてだった。

「よし!ギルドホームまであと少しだ!アヤトも入ったし、みんなでもっと稼ぐぞ!」

おお!とみんなで声を上げた。すると少し後ろの方を歩いていたキリトがふと笑う。俺はキリトの隣に並ぶようにして歩く。

「いいよな……こういうの。みんな優しくて、眩しくて……彼らとはいつまでも一緒にいたいって思うよ」
「何言ってんだよキリト。いつまでも一緒だし、それに」

俺もケイタ達が楽しそうに話をしているのを見て呟く。

「あいつらならお前の本当のレベルを言っても……いや、『ビーター』って言われてることも絶対受け入れてくれるよ。な?」

俺は拳をキリトに向ける。キリトはしばらく俺の拳を見つめる。そして頷き拳を突き合わせた。

「おーい!何やってんだよ?二人とも早く来いよ!この後は宿屋でアヤトの正式なギルド入りした歓迎パーティーやるんだからさ!」
「「ああ!今行く!」」

俺たちは彼らの輪の中に戻っていった。
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