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真ソードアート・オンライン もう一つの英雄譚
インテグラル・ファクター編
月夜の黒猫団
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押しで倒すことは出来たけどこれはちょっとまずいな。

その後キリトも合流してレベリングを再開する。
キリトの立ち回りは攻撃を受け止めてその間にみんなで攻撃するというものだ。やはりこのままだとちょっとまずい事になりそうだ。








「どういうことだよサチを外した方がいいって!」

ダッカーが俺の意見に噛み付く。

「アヤト。説明してもらってもいいかな?」
「ああ。今日一緒に戦ってみてわかったことがある。それはこのダンジョンでの推奨レベルをみんな超えているにもかかわらずピンチになった」
「だからってそんな一回のミスでサチを外せって言うのかよ!いくらアンタのレベルが高いからって言っていいことがあるだろ!」
「ダッカー落ち着くんだ」
「くっ!」

ケイタの一言でダッカーは黙ったが、まだ俺を睨みつけている。他のメンバーも言葉を発してないだけで意見ありげな顔を向けている。

「勘違いしないで欲しいのはサチには違う形でメンバーとして活躍してもらった方がいいということだ。サチ、裁縫スキルとか鍛冶スキルはあるか?」
「裁縫スキルならあるけど……」
「よし、サチはこれから生産職に転職してもらう。生産職ならモンスターと戦わずに済むし、間接的にメンバーを支えることができる。どうだ?やってみないか?」
「生産職……みんなは?大丈夫なの?」

サチは心配そうに他のメンバーを見る。メンバー達は考えるように顔を伏していた。

「いいんじゃないかそれで」

はじめに反応したのはキリトだった。

「サチを休ませてやろうぜみんな。アヤトの言う通り生産職があるから俺たちは安心して戦えるワケだしな。そうだろ?」
「そうだな……それでいこう」

皆納得したように頷いた。

「もちろん提案者としてみんなが慣れるまで俺も協力するよ」

それからは俺もギルド月夜の黒猫団と共に活動するようになった。サチには初心者生産職の修行の場と師匠をつけることにした。

「で、なんでアタシなのよ?アタシこれでも忙しいのよ?」
「そこを頼むよ!ネズハも考えたけどやっぱり男女だと色々やりにくいだろうし、鍛冶屋の知り合いはリズしかいないんだよ。いいだろ?今度また素材集めに行ってやるからさ!」
「もう、約束よ?貴女名前は?」
「あ、サチっていいます。よろしくお願いします」
「よろしく。アタシはリズベット。やるからにはビシバシやるわよ!」

リズベットはそういうとサチを工房の中に連れて行った。

「んじゃあよろしくな。頑張れよサチ!」
「う、うん」

サチの声が聞こえてきてどうやら大丈夫のようだしとりあえず戻るか。



「で、サチはどうなったんだよ?」
「安心しろ。知り合いの鍛治師が引き受けてくれたからな
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