第2話 警察学校組との出会い
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そう、文字通りその場から姿を消したのだ。
そして次の瞬間
『おとなしくするのはお前の方だ<瞬間移動>』
消えた思っていた男がいきなり姿を現した。
それも犯人の目の前に
「!?」
犯人があっけにとらえている間に少女を奪い取り再びその場から消える。そして、少し離れたところに姿を現した。
その間1秒間である。
助けられた少女もキョトンとしている。
「(は?何が起こった?そんなに速く動けるわけが・・・・)」
「おい。あれ見ろよ!」
ギャラリーの人が何かに気づき指をさす。
全員が機械的に指の方向を見る。5人も見る。
それは男の手だった
右手には紋章が見える。
「あれって、フィオーレ王国のギルド紋章じゃない!!」
「まじかよ!!」
「うそっ初めて見たわ!?」
「そういやそいつ週刊ソーサラーで見たことあるぞ!!」
「魔導士ギルド フェアリーテイルのS級魔導士、アッシュ・レイニー!!」
普段芸能人よりも会うことがないであろう有名人に遭遇し別の意味で騒然とする。
人質事件が起こっているとは思えないようなざわつきである。
思わぬ人物に遭遇した5人もあっけにとられていた。
「おいおい、とんだ大物だな。」
「これ、俺たちの出番ないんじゃねぇか」
「どうする降谷?」
「まぁ、俺ら正式な警察官じゃないしな」
「降谷にしては珍しい。」
「誰もいないんだったら目の前の危険に飛び込むぐらい造作でもないけど、幸い目の前にあっさり解決してくれそうだし、お手並み拝見ってね。」
「ふーん。で、萩原は何してんの?」
4人が言い合うその横で会話に加わらずバックをごそごそと探っていた。
「これが終わったらサインをもらってあわよくばお近づきに・・・」
取り出したのはサイン色紙と黒のマジックペンだった。
なんでそんなの持ってるのかという疑問は口から出ることはなかった。
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