機動戦士ガンダム
2169話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
C世界でなら容易にレポートなり参考書なり、その他諸々の資料を入手出来る。
とはいえ、ミノフスキー物理学を使った核融合炉の設計図とかは、普通なら入手出来ない。出来ないが……まだサイド3に潜伏していてルナ・ジオン建国の準備を進めていた頃、技術本部に侵入してデータを根こそぎ奪ってきたんだよな。
技術本部というだけあって、そこに核融合炉の設計図とかがあっても、驚くような事はない。
「それに、ミノフスキー物理学が根底にあるからちょっと手間取ったけど、元々私達にとっては核融合炉は普通に使っていたしね。それを、私達が作れないと思う?」
「思わない」
一瞬の躊躇なく、断言する。
シャドウミラーにしてみれば、核融合炉というのは随分と古い技術なのは間違いない。
核融合炉が進化してプラズマ・ジェネレーターになり、そこから時流エンジンやブラックホールエンジンが使われるようになった。
……こうして改めて考えてみれば、核融合炉ってのは俺が思っていたよりも古い技術なのは間違いないんだよな。
勿論新しい技術だから良い、古い技術だから悪いという訳ではない。
枯れた技術と評される技術は、信頼性という点では間違いなく新しい技術よりも上なのだから。
もっともシャドウミラーの技術班が凄いのは、新しい技術であっても枯れた技術並みの信頼性を得られるようにしてしまう事なのだが。
「取り合えず、ジンやシグー、ストライクダガーがザクと同じくらいの出力を出せるのなら……待て」
そこまで言って、ふと気がつく。
ミノフスキー物理学を使った核融合炉を作ったのは、技術班だ。そうである以上、その性能がザクの核融合炉と同じくらいなんて事があるのか?
少なくても、俺が知っている技術班であれば間違いなく核融合炉の性能を上げてくる筈だった。
「……レモン、マリュー。正直に言ってくれ。あのジンとかに使われてる核融合炉、具体的にはどれくらいの性能だ?」
「そうね。ざっとザクが使っている核融合炉の1.5倍くらいかしら」
その言葉に安堵したのは、悪くない筈だ。
いや、1.5倍……5割増しの性能というだけで、普通なら驚くべき内容ではある。
あるのだが……レモン達技術班が開発した動力炉だという事を考えると、そのくらいで済んで良かった、というのが正直な感想だった。
それこそ、技術班ならザクの使っている核融合炉の10倍の性能を持つ新型の核融合炉を開発したと言われても、俺は驚かない。
それくらいシャドウミラーの技術班というのは天才の集まりであり、同時に天災の集まりでもある。
「そうか。……それなら、特に問題ないな」
多分、技術班について何も知らない者がその話を聞けば、問題は大ありだと叫んでいた事だろう。
だが、技術班について知っ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ