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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
外伝〜クロスベル双皇帝の宣戦布告〜
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弁してやろう。」
「へ―――――って、『そこの神機を代償に勘弁してやろう』って、まさか……!?」
躊躇うことなく断られたにも関わらず未だセリカに興味を持ち続けているクロチルダの意志を知ったヴァイスは苦笑した後不敵な笑みを浮かべてカンパネルラとジークフリートを見つめ、ヴァイスの答えを聞いてあることに気づいたユウナは信じられない表情をし
「クク、当然そこのガラクタもオレサマ達の国の新たな戦力に組み込むに決まっているじゃねぇか!」
「1年半前の動乱時と今回のヴァリマール達との戦いで見せたスペックを考えれば、我が軍にとって十分戦力になります。むろん、元々結社によって作られた人形兵器ですから改良は必須ですが、幸いにも今のクロスベルにはそこの神機の改良を任せられる者がいますから、何の問題はありません。」
(お兄様、エルミナ皇妃陛下が仰っている”神機”の改良ができる人物は………)
(恐らく”ローゼンベルク工房”のヨルグさんに依頼するつもりなんだろうな……)
ユウナの疑問に対してギュランドロスは不敵な笑みを浮かべて答え、エルミナの説明を聞いてあることに気づいたセレーネはリィンと小声で会話をしていた。
「………………」
「…………神機をクロスベルの戦力に組み込む、ですか。」
「確かにあのような存在を戦力に組み込めば、間違いなくクロスベルが持つ”力”は上がるだろうな………」
「実際かつてあの神機はクロスベルを占領しようとした旧共和国軍を一機で壊滅に追いやったことがありますから、あの神機一機で最低でもエレボニアの機甲師団一つに相当するかと。」
ヴァイス達が神機を奪ってクロスベルの戦力にすることを知ったユウナは驚きのあまり口をパクパクさせ、ミューズは真剣な表情で呟き、クルトは重々しい様子を纏って推測を口にし、アルティナは冷静に分析していた。
「なるほどね………確かにあの人なら、その”神機”の改良もできるだろうね………その”神機”は”実験”が終われば元々処分するつもりで奪われた所で今後の計画の支障にはならないから、そちらの好きにしてもらっても構わないけど、どうして結社(僕達)と敵対している地精の彼までその”神機”と引き換えに見逃してくれるんだい?」
一方カンパネルラは冷静な様子である人物を思い浮かべながらつぶやいた後、一瞬ジークフリートに視線を向けてからヴァイス達にある疑問を問いかけた。
「クク、決まっているじゃねぇか。テメェ等は結社と地精に対する”伝言役”として、わざと生かしてやったんだよ。」
「何………?」
「へえ?君達は僕たちに何を伝えるつもりなのかな?」
ギュランドロスの答えを聞いたジークフリートが困惑している中、カンパネルラは興味ありげな様子で問いかけた。

「――――結社に地精、それぞれの関係者共に伝えておけ。貴様等の愚かで下らん
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